以前北海道取材に行った時、あるアイヌ民族博物館の館長さん(和人)が、「北海道はアイヌの土地だから、もしもアイヌの人に『土地を返せ』と言われたら、和人の自分は黙って北海道を去る」と真顔で言っていました。
そんなことがあったもので、発売中のSPA!4月2日号掲載の『ゴーマニズム宣言』に描かれている通り、香山リカは「日本政府がアイヌから簒奪した土地、資源などの返還」をすべきだという主張をしているのだから、北海道の実家を明け渡して立ち退くつもりなのだろうと私は思っていました。
ところが、この『ゴー宣』を読んだ香山がこんな発言をしていたので、私は心底びっくり仰天しました。
日本も難民受け入れをと言うと、「まずあなたの家で受け入れてはいかがですか」と言ってくるのと同じですね。社会の問題を個人化する論法。 https://t.co/g3lFi37YyJ
— 香山リカ (@rkayama) March 30, 2019
要するに香山は、「アイヌから簒奪した土地、資源などの返還」をするのはあくまでも「日本政府」であって、その責任は個人には一切及ばないと言っているのです!
たとえ自分の実家がアイヌから簒奪した土地に建っていたとしても、その家を明け渡す責任なんかさらさらないと言っているのです!
その上で香山は、「アイヌ民族」に補償をしろと、日本政府を責めまくっているのです!!
悪いのは国だけ! 個人は国とは一切関係ない!
たとえ自分が北海道に生まれ育ち、今も実家が北海道にあっても、それは何の関係もない! とにかく悪いのは国だけ!
その国を悪だとして責め立てている自分こそが、完全正義!!
こんなことを平気で、本気で言える人がいるとは、さすがに夢にも思いませんでした。
香山リカはここまでの究極の偽善をさらしながら、なぜ一切の矛盾も欺瞞も感じずにいられるのでしょうか?
真っ当な精神医学者というものがどこかにいるのなら、誰か分析してください!!