ライジングの原稿書き終わり。
3年前は新自由主義を研究するために韓国のことを勉強していて、
去年は合理主義や平等イデオロギーを研究するためにスウェーデンの
本を何冊も買って読んだのだけど、その時に知ったことがおのおの
別の形で役に立った。
このごろずっと
「多少、治安が悪化しても、外国人の力が必要だ」
という言説にどうしても納得がゆかない引っ掛かりがあった。
「治安」ってそんなに簡単に手放していいものなのか、
単純に、犯罪率の話だけで済むものなのか、考えている。
ライジングは、その「治安」と日本人の持つ「お金」の話を絡めて
考えてみた原稿になった。
治安って、ほんといろんな部分に影響してると思うんだよね。
たとえば、私は三浦大知だの菅原小春だのAyaBambiだの
ダンスの人にすごく興味があるんだけど(菅原小春はひたすら好み)、
日本人て、ストリートダンスの世界チャンピオンが割といるのよ。
それは「忍者的」ななにかがマッチしてるのかなあと思ってたけど、
ポップダンスの世界チャンプの人が、
日本は治安がいいから、みんな好きなだけ外で練習することができる、
だからうまい奴がこんなにたくさんいるんだと言っていた。
駅近くの商業ビルなんかに、夜になると中高生のダンスチームが
集まって、電気の消えたガラス窓を鏡代わりに練習してる風景が
あるけど、あんなの日本だからできるんだって。
へーっと思ったよ。
ライジングは、どーしよう、今週はなに書こうかと焦ってることも
あるけど、この頃、ずーっと書き積み重ねているからこその楽しさが
出てきた。
思わぬところでずっとずっと前に書いたものが役に立ち、
自分がもともと興味を抱いていた物事が、より立体的に見える。
そこでやっと、自分の言葉で本当に感じていたことが言えたりもする。
だから書くのって楽しいんだぜ。