『おぼっちゃまくん』のシナリオをほぼ上げて、コンテに
移ることにした。
コンテの段階で細かいギャグを考えるので、調子が良ければ
今日明日に完成するかもしれない。
昨夜「絶対正義」というドラマを見たが、あり得へん筋立て
なのに、強引に見せてしまう力技に感心した。
「家売る女」も登場人物が全員狂いだして、あり得へん動き
をするのだが、あんな笑いの密度が高いドラマは他にない
だろう。
生身の役者があれだけ漫画みたいな表現をして、笑いを
とるのだから、ギャグ漫画がいかにハードルが高くなったか
思い知らされる。
もっとシュールに持っていくしかないなと考えた。
「3年A組」のドラマ展開も、漫画並みにあり得へん展開
だが、緊張感を持続できるのだから凄い。
テレビドラマの表現方法がリアリティを無視しても成立する
ように変わってきている。
「後妻業」も徐々に面白くなってきた。
この番組は木村佳乃と木村多江のダブル木村が好きだから、
二人を見ているだけで楽しいと思っていたのだが、老人の
孤独と遺産の行方というテーマがあまりにもリアルで、
例え殺人していたとしても、主人公の木村佳乃を全然憎め
ない。
テーマをいい所に目をつけたなあと感心する。
わしの場合、テレビドラマは時代の感覚と密接に関わって
いるので、創作者として見ておかなければならない。
ドラマからヒントを得ることはいっぱいある。
ニュースを見ていれば、『ゴー宣』のネタが次々浮かんで、
溜まっていくし、ドラマを見ていれば、『おぼっちゃまくん』
のネタが思いついて、溜まっていく。
描くことがあり過ぎて焦るばかりだ。