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泉美木蘭
2019.2.28 10:28日々の出来事

芸術とセクハラ

京都造形芸大の東京キャンパスで、
画家の会田誠さんや写真家の鷹野隆大さんらによる
「人はなぜヌードを描くのか、見たいのか」
というテーマの社会人向け公開講座を受講した女性が、
参考資料として見せられた作品によって「セクハラ」に遭い
精神的苦痛を受けたとして、
大学に慰謝料など300万円の損害賠償を求めて提訴したそうだ。
実名、顔出しで記者会見も開いていた。
女性は、会田誠の作風を知らなかったらしい。

……。

バタイユの『呪われた部分』を参考資料にして、
「蕩尽」について解説すると、相手は熱心に聞いていたが、
同じバタイユの『エロティシズム』を解説しつつ、
『マダム・エドワルダ』や『眼球譚』を参考資料に配布したら、
「セクハラ」で損害賠償請求された、

というような話かなあ……。

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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