昨日配信の小林よしのりライジングvol.305掲載
ゴーマニズム宣言「参考文献に学術書がない?」に書いている、
社会学者・倉橋耕平氏に対する批判について、
読者からいただいたコメントをご紹介します!
倉橋耕平氏の記事を読み、一研究者として恥ずかしくなりました。倉橋氏は社会学者のようですが、半人前以下です。社会学系でもっともよく読まれている学術誌は日本社会学会の『社会学評論』ですが、彼は論文を投稿、掲載できていません(古市氏ですら掲載している)。その他の論文も、査読誌は数本のようです。『戦争論』に学術論文がない、と言う前に、きちんと査読誌に学術論文を書けと言いたいです。
メディア社会学者なるものを名乗るのであれば、刊行形態や参考文献などに言いがかりをつけるのではなく、当時のメディア環境を調べるなり、小学館や幻冬舎の編集者にお話をうかがうなり、テキストマイニングなどで『戦争論』のメッセージを分析するなり、いくらでも研究方法は考えられます。それができない、そもそも思いつかないのであれば研究者ではありません。
小林先生も書かれているように、『戦争論』は思想書の側面が大きいと思います。ただ、実証的な歴史書としての側面もあるので、実証研究じゃない、と論難する者が後を絶たないのでしょう。
(shm84さん)
そもそも「社会学」って、「学者」じゃないとできないものなのか?
「学術論文」を書かないと認められないものなのか?
という疑問があるのですが、倉橋氏の場合、自身が「学者」を名乗り、学者の権威を笠に『ゴー宣』批判をしていたわけですから、それでいてこれじゃ、やっぱり話になりません。
実証的な歴史論争になる慰安婦やら南京やらといった問題については、どの資料に基づいているのか、きちんと史料批判をしているのかというところが焦点になるわけですが、それでは倉橋氏はそんなにちゃんとした実証研究をしているのかということも、これからじっくり検証しなきゃなりませんね。