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高森明勅
2019.2.8 15:14皇室

韓国が靖国参拝に抗議を始めたのはいつ?

2月8日、国家基本問題研究所(櫻井よしこ理事長)
に招かれ、勉強会の講師を務めた。
 
テーマは「神道と天皇」。
 
時間の制約で舌足らずな話になってしまった。
 
質疑応答の時間は比較的ゆったり取れた。
 
櫻井理事長や田久保忠衛副理事長をはじめ、
ご参加の皆様揃って良い質問をして下さった。
 
特に有難かったのは西岡力先生のご教示。
 
私は話の中で首相の「靖国参拝」に絡む
問題にも触れた(メインの話題ではないが)。
 
その時、いわゆる「A級戦犯」が
靖国神社に合祀されて以降、
歴代首相が既に20回も参拝を繰り返した時点で、
“出し遅れの証文”のようにして、
中国が中曽根首相の昭和60年8月15日の参拝に
反応して抗議を始めた件に言及
(中曽根氏自身も、同年1月と4月にも既に
参拝していた)。
 
但し、韓国が何時から抗議を始めたのかは、
私は今のところ未確認で、少なくともこの時には
まだ抗議していなかった、と付け加えていた。
 
それに対して、韓国が抗議を始めたのは、
「(もっと遅れて)橋本首相が(ポツンと1回だけ)
参拝した時ですよ」と教えて下さった。
 
韓国は“いつの間にか”
中国と一緒に抗議するようになった。
 
それが何時からなのか。
 
いずれ改めて調べてみようと思いながら、
先延ばししていた。
 
西岡先生のお蔭で1つ課題を解決出来た。
 

感謝。

 

なお、私が監修した『天皇と元号の大研究』の3刷りが決まった。

好評らしい。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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