昭和天皇は、先の大戦を回避できなかった
国内の要因として、国民の付和雷同性を挙げておられた(昭和21年)。「先ず我が国の国民性に付いて思うことは付和雷同性の多いことで、これは大いに改善の要があると考える。…かように国民性に落ち着きのないことが、戦争防止の困難であった1つの原因であった。将来この欠点を矯正するには、どうしても国民の教養を高め、又宗教心を培って確固不動の信念を養う必要があると思う。…歴史は繰り返すということもあるから、以上の事共を述べておく次第で、これが新日本建設の一里塚とならば幸いである」(木下道雄氏『側近日誌』)昭和天皇がこのように語られて既に70年以上が経過した。果たして“付和雷同性”は
少しでも改善されただろうか。