ゴー宣DOJO

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笹幸恵
2019.1.16 14:10ゴー宣道場

韓国のレーダー照射をどう考える?

昨日のBSフジのプライムニュースでは
金正恩の訪中や台湾問題が主題だったけど、
韓国駆逐艦の自衛隊機へのレーダー照射
についても取り上げられていた。
シンガポールで行われた日韓実務者協議は
平行線をたどり、韓国国防省からは
「日本側の低空威嚇飛行を座視しない」
という旨の非常に強い発言があった。
徴用工の問題といい、慰安婦問題といい、
韓国は三権分立などしていない、法治国家でもない、
まったく面倒くさい国だと思う。

コメンテーターは、
朱建栄氏(東洋学園大学教授)以外は
韓国に対して厳しいコメント。
「韓国は同じ価値観を共有している国、
という認識を根本から改めたほうがいい」
という古森義久氏(産経新聞ワシントン駐在客員特派員)、
「座視しないなど、同じことが中国にも言えるのか
と、私が会見の席にいたジャーナリストなら聞く」
という武貞秀士氏(拓殖大学大学院特任教授)。
どちらも「全く同感」だ。

一方で、こうした正論がエスカレートして、
韓国討つべし、というような世論が形成されて
いくのだろうか、とも思う。
かつての朝鮮半島や支那大陸でそうだったように、
小さな事件が少しずつ積み重なっていって、
「やっぱりあの国は信用ならない」
「武力で解決するしかない」という具合に
だんだんと強硬論が幅を利かせていく。
そのプロセスの中に我々はいるのかもしれない。
そうした状況下では、ほんのわずかな
ボタンの掛け違いが武力衝突の引き金になる。

とはいえ、今の日本に、自分の意志で
武力を発動する権利などない。
アメリカ様にお伺いを立てないと。
そっちのほうが、やっぱり大問題だ。
それは結局、国家意思を持たないのと同じこと。
国家の未来を引き受ける覚悟(国防意識)なしに、
何を吠えても意味をなさない。
結局、そこに行きついてしまう。

さて、2月10日のゴー宣道場では、
国際政治学者の川上高司氏をお迎えし、
「国防のリアルと憲法の矛盾」と題して開催します!
昨年10月に開催された「立憲フェス」で、
理路整然と「国防のリアル」を語るお姿が
とても印象に残っています。
ぜひもっとお話をお伺いしたい、と思っておりました。
今回のレーダー照射事件はもちろんですが、
日本を取り巻く安全保障環境について、
「地に足ついた視点」でのお話をぜひお聞きしたい!


応募締め切りは1月30日(水)。
お忘れなく!

申込みはコチラをクリック

笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

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