ゴー宣DOJO

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小林よしのり
2019.1.12 08:25日々の出来事

「民族」の定義はない

アイヌ問題は国会ではすでに決着がついているので、
アイヌ団体に敵対して描くつもりはないが、「差別」と
「言論の自由」の問題に関しては、『ゴー宣』初期から
のテーマでもあり、『ゴー宣 差別論Special』は
部落解放同盟から単行本を出したりもしている。

今、勉強しているのは「民族」の定義である。
担当・織田氏に頼んだら、ものすごい勉強量で、
「民族」に関する定義(らしきもの)をまとめて
送ってくれる。
素晴らしく役に立つ。
宮台真司も言ってたが、「民族」の明確な、そして
腑に落ちる定義はないようだ。
かなり恣意的に用いられている。

国会での「先住民族」の定義も、「先住民」や「先住
集団」と「先住民族」の差が明確になっていない。
文字がない文化は滅びるのが宿命ではないのか?
日本語も古代には文字はなかった。
漢字を音に当てはめて文字を作っていったから、
日本語は伝承されている。
アイヌ文化が滅んだのは国家の同化政策のせいだ
と言えるのか?
わしは文字がないのが致命的だったと思っている。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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