「サイゾー」の記事をわしは読んでないが、トッキーの
分析のままなのだろう。
確かに『戦争論』の中には、排外主義を主張した箇所は
一か所もない。
左翼は大いに批判したが、それは排外主義ではないだろう。
『嫌韓流』が出たときに、すでにわしの読者から
「私の知り合いが『戦争論』と同じ感動を味わえると
言ってるんですけど、全然違いますよね?」という反応
があったのを覚えている。
わしは『嫌韓流』については「週刊金曜日」にまで出て、
批判した。
『戦争論』はナショナリズムの書であり、『嫌韓流』は
国粋主義の書である。
『戦争論』は「ナショナリズム=国民主義」の書であり、
死者も含む民主主義を復活させた書物である。
『嫌韓流』は「国粋主義=排外主義」の書であり、
在日朝鮮人にまで憎悪を膨らませる書物である。
「国粋主義」と「排外主義」が親和性が高いのであり、
「国民主義」は日本列島に住む民と、先祖たちを、
なるべく多く国民として包摂しようとする思想である。
脳が大雑把にしかできてない極右と極左には理解でき
ないのかもしれんが、今後の『ゴーマニズム宣言』の
連載の中で、折に触れ、啓蒙していこう。
しかし読解力のない馬鹿の責任までわしは負えない。
常識があって、読解力のある読者は、今も『ゴー宣』の
支持者であり、「ゴー宣道場」の門下生として活躍して
いる。