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小林よしのり
2018.11.2 17:17日々の出来事

『大東亜論』で司馬史観を潰したかった

安田純平氏が記者会見をしたが、日本ってつくづく
ダメな国だと思った。
ジャーナリストが戦場に行って武装勢力の人質に
なったからといって、記者会見で頭下げて謝罪しな
ければならなくなるような国って日本以外にはない
だろう。
「SPA!」『ゴーマニズム宣言』で描かねばならない。

『ゴーマニズム宣言』第27章のコンテは、すでに
仕事場に送った。

わしは『大東亜論』の未完の最終回コンテを描いて
いる。
自称保守は相変わらず司馬史観で明治を見ているが、
『大東亜論』は薩長藩閥を否定する立場で描いて
いるから、本当はもっと描きたかった。
司馬史観を乗り越えて、明治を評価し直さねば、
日本を真の道義国家に導くことはできないだろう。

明日いっぱいで『大東亜論』のコンテを上げたい
ところだが、果たして可能か?

さて今日発売の「SAPIO」には、最終回一回前の
『大東亜論』が載っている。
絵が熱くてなかなかいい。
この男クサい熱気で最終回も描き上げよう。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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