私が監修した『天皇と元号の大研究』(PHP研究所)が10月20日に刊行される。「楽しい調べ学習シリーズ」の1冊。勿論、児童図書の部類に入る(でなければ、「“大”研究」なんて恥ずかしい書名は、普通あり得ない)。だから、文章は極めて分かりやすい。さすがに児童図書専門のライターが手掛けられただけのことはある。私が書いたら、とてもこうはならなかっただろう。だが、内容のレベルは決して侮れない。大学生や一般の社会人、更に小中学校の先生方でも恐らく知らない知識が、ふんだんに盛り込んである。特に「元号」を巡る必須の知識を、これほど平易にまとめている本は、これまでになかっただろう。目次作成の段階から私が関与した。ゲラ刷りでも2度にわたりチェックし、ゲラ刷りを渡した後も、担当者から何度も確認の連絡が入った。私も子供向けなので一層、力を注いだつもりだ。「見本」本を見ると、大判で堅牢、実に綺麗に仕上がっている(全ページがカラー、横組みで総ルビ付き)。私にとって、初めて関わった児童図書だけに感慨もひとしおだ。但し、今ごろ校正ミスを見つけた。16ページ下から4行目に「即位の礼正殿の儀」とあるのは「即位礼正殿の儀」の間違い(“の”が要らない)。同ページ下の写真のキャプション、61ページ10行目も同じく。後者に「正殿の儀です。『即位礼正殿の儀』では…」とあるのは「『即位礼正殿の儀』です。この儀式では…」と訂正。索引の「さ行」に「正殿の儀」という項目を立てているのも、
「即位礼正殿の儀」に改めるべきだ。