第4次安倍内閣、12人の「在庫一掃セール閣僚」の中で、早くも柴山昌彦文科相が「教育勅語」発言で非難を集めています。
教育勅語を持ち出せば道徳的な国民が育つと思って擁護する柴山や自称保守派も、教育勅語を持ち出されたら軍国主義の国民が作られると思って非難する左翼も、どちらも教育勅語を過大評価していて、アホらしいと思ってしまいます。
それより柴山文科相には、3年前のLGBTについての考えは今でもかわっていないのか、ぜひ聞いてみたいです。
既にネットニュースでも取り上げられていますが、柴山氏は2015年3月5日放送の「ビートたけしのTVタックル」で、「同性婚を制度化した時に、少子化に拍車がかかるんじゃないか」と発言しています。
文科相就任の柴山昌彦氏だけど… 蒸し返される発言「同性婚は少子化拍車も」
同性婚の是非については議論があっていいし、説得力のある反対意見であれば認めますけれども、「少子化に拍車がかかる恐れがあるから」というのはどうでしょう?
これは要するに、同性婚を認めたら同性愛者が増え、少子化が進むと言っているわけですよね?
つまり、同性愛は「趣味嗜好」であって、本人の意思で変えられるものだと思っているわけですよね?
同性婚が認められたら、「私はゲイになる!」「私はレズになる!」って人がどんどん出てくると思っているわけですよね?
逆に言えば、現在同性愛の人は、自らの意思で同性愛なんかやめて、異性を愛して、子供を作ればいいと思っているわけですよね?
全国放送のテレビ番組に出演する政治家としては、あまりにも無知・不勉強です。
もっともこれは3年前の発言ですから、今は勉強して考えが変わったというのであれば、何も問題はありません。
ただ、「新たに皇族になる意思を持つ、旧宮家の男系子孫なんて、本当にいるのか?」という問いに真摯に向き合わず、竹田恒泰の口から出まかせを信じ切って疑わないような人に、謙虚に勉強し直すなんてことはとてもできそうにないと思ってしまうのですが。