今月12日、ロシアのプーチン大統領が安倍首相に「年末までに前提条件なしで(日ロの)平和条約を結ぼう」と提案し、安倍首相が異論も反論も述べなかったことに対して、以下のように徹底批判している人がいます。
「重大な外交的失態だ。安倍首相に外交を担う資格はない」
「平和条約の締結は両国間の国境の公式の画定という意義をもち、『条件なし』での平和条約締結は、領土要求の全面放棄となる。1956年の『日ソ共同宣言』以降の歴代日本政府の立場すら自己否定することになり、ロシア側の主張への全面屈服になる。そんなとんでもないことを目の前で言われ、反論はおろか異論一つ述べないとは、何という屈辱外交、国辱外交か」
「(日本政府の)道理のない主張を掲げながら、『ウラジミール』などと愛想をふりまいたところでプーチン大統領になめられるばかりで、領土問題は一歩も前進しない」
「戦後の日本政府の方針すら投げ捨てて平和条約を結べば、国を永久に切り売りすることになる。そんなこともわからない安倍首相には日口領土問題に手をつけないでほしい。お引き取り願いたい」
全くの正論!
「屈辱外交、国辱外交」という非難に、強い愛国心を感じます。
で、これを言っているのが誰かというと、日本共産党の志位和夫委員長。
引用元は、昨日・9月23日のしんぶん赤旗日曜版の記事です。
志位委員長は、安倍首相が領土交渉の「新しいアプローチ」として誇る「北方四島」(国後、択捉、歯舞、色丹)の「共同経済活動」についても
「やれぱやるほど4島に対するロシアの統治を政治的・経済的に後押しするだけであり、領土問題の解決につながるどころか、いっそう遠のかせるものだ」
と批判。これも全くそのとおりです。
そもそも共産党は北千島まで千島列島全部が日本の歴史的領土だと主張し、北方四島の返還しか求めない歴代日本政府の方針もずっと批判しています。
北方領土に関する主張は、共産党が最も正しいのです!
ただ、それなのに共産党は憲法9条を護れと言ってるのだから、わけわからんです。
憲法9条がある限り日米地位協定の改正はできず、日米地位協定があれば米軍は日本のどこにでも基地を置くことができ、北方領土が返還されればそこに米軍基地がつくられる可能性があるため、絶対にロシアが島を返すわけがないのですから。