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トッキー
2018.9.17 10:38その他ニュース

外科医には大酒飲みが多い。

 現在発売中の「小説幻冬」9月号で、漫画家・エッセイストのハルノ宵子氏は、自身の大腸がん手術による入院生活の模様をエッセイに書いています。
 そしてその中に、こんな記述がありました。 

 

 以前にも書いたが、酒に関しては外科医はヒジョ~に甘い。内科医には「γ-GTPが高すぎます。肝硬変になりますよ!」なんて注意されるが、外科においての血液検査では、γーGTPの数値の項目すら無い。
 外科医には大酒飲みが多い。たぶん1杯ひっかけなきゃやってられないのだろう。
 外科の病院勤務医は、本当に忙しい。午前から午後にかけ、手術を1、2件こなし、午後は外来患者の診察だ。見ていると外来途中でも、検査室だか病棟なのか、呼び出されて30分ほど中座する時もある。夜は病棟の回診もある。いつ食事や睡眠を取っていることか。しかも給料は決して高くない。大学病院より都立だったら、なおさらだろう。家族がいる医師は、バイトで他の病院に出張したりする。正に〝ブラック企業〟の極みだ。常に緊張感を強いられるし、1杯やらなきや仮眠も取れないだろう。
 ここ都立K病院の外科には、手術前にちょっと1杯ひっかけてから執刀するという、水島新司の「あぶさん」みたいな、伝説の名外科医がいたが、あまりにもヤバイので、詳しくは書かないでおく。

 

 このような勤務に耐えられる女医が、男性医師と同数いるのか?
 同数にすることができるのか?
 そうした方が、本当にいいのか?

 医療における「男女平等」の問題は、結局のところ、このことに尽きるような気がします。

トッキー

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