10月14日のゴー宣道場では、『男女平等とLGBTの真相』をテーマに基調講演をします。
このごろ「新宿二丁目出羽の守」になりがちな私ですが、いきり立ってやみくもに「平等」と「人権」を叫ぶ言説にはやはり違和感を持っていますから、いろいろな角度・深さから公論につながるような話をしたいと思っています。
もちろん面白く。ぜひご参加ください。
配信中のライジング「『海外では女医が多い』の疑問」と、昨夜の生放送でもいろいろ語りましたが、ひとつ補足。
入試の時点で「外科:女子〇名・男子〇名」と科目別に定員を明らかにして募集すれば済むのかというと、ちょっと疑問がありました。
たとえば、私の高校時代の同級生は、「がんを治す」と宣言して医学部に入ったので、てっきり研究者や外科医になるのかと思っていましたが、研修医時代に経験して衝撃を受けたらしい救命救急センターに入りました。
そして、10年ほどたって再会すると、今度は精神科医になっていました。
私は医者というのは、てっきり最初に選んだ現場の専門職になっていくのだと思い込んでいたのですが、そのときに、耳鼻科、外科、産婦人科、いろんな科目から精神科に転科する人がいるんだと聞いて、へえーそういうものだったのかと驚きました。
ここは医者の方の話を聞きたいところだけど、研修医として複数の現場を経験するので、感化されるところもあるそうですし、そこには職務のしんどさ、人間関係、尊敬できる指導医の有無なんかも関わってくるんだろうな、と思います。最初の志が、現実にふれることによって変化していくことも当然あるでしょう。
なにもかも平等なシステムを整えれば、それに応じて人間が動き、なおかつモチベーションを保ったまま「うまく回る」のか?
もっと現実的に考えたほうがよいのじゃないかな、と思うのです。