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小林よしのり
2018.7.29 12:38日々の出来事

ミッツ・マングローブには覚悟がある

爆笑問題の朝のワイドショーで、杉田水脈のLGBTは
「生産性」がないから税金を使うなという発言に対して、
ミッツ・マングローブがコメントしていた。

このゲイは大したゲイである。
当事者意識を振りかざしてヒステリックに杉田水脈を
叩くわけでもなく、むしろ「弱者至上主義には与した
くない」と言いながら、まだこんなレベルの感覚かと
嘆息していた。
このゲイには自分の生き方に対する覚悟を感じる。

杉田水脈は記者の取材にも一切応じず、どうせネトウヨ
雑誌に来月あたり登場して、仲間内のヒロインになり
たいだけだろう。
社会に向かって、堂々と自分の考えを披露し、戦う
覚悟など全然ないのだ。

むしろ雲隠れして、叩かれる弱者を演じるつもりの
ようだ。
炎上でスポットライトを浴びた境遇を利用して、
ますますネトウヨの支持を固めようとするだろう。

わしは「傷ついた」という人間が大嫌いだから、
ミッツ・マングローブは立派であり、杉田水脈はヘタレ
だと判定した。

わしはイデオロギーとしてのLGBTの「運動」には、
深入りしたくないが、もう同性カップルを差別するのは、
アホらしいと思う。
ドルチェ&ガッパーナが、わしの意識を変えたのだが。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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