ゴー宣DOJO

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小林よしのり
2018.7.20 11:45日々の出来事

医者が親身になってくれて助かった

水曜くらいから首が痛くなり始め、木曜深夜は寝返り打つと
痛くてほとんど眠れず、朝には激痛となって、起き上がれ
なくなり、腕で首を支えてやっと起きたが、もはや首が
上にも右にも左にも回せず、少しでも動けば激痛が走るので、
整形外科に行った。

医者に「ずっと下向いて絵を描く仕事してたら」と理由を
告げたら、「あなた、小林よしのりさん?」と言われ、
「そうです。」と答えると、「そりゃ、忙しいだろうね。」
と言われ、「はい、月曜が締め切りだから、今日にも描か
なきゃ間に合わないんです。」と言ったら、ものすごく
真剣に考えてくれて、素晴らしい医者だった。

レントゲンを撮ったら、幸いにも、首の骨や関節に異常は
ない。健康が証明されたようなもんだ。
5・6日かかると言われたが、休むわけにはいかないと
言うと、とりあえずコルセットを巻いてくれた。
朝からずっと自分の手で首を固定していたので、楽になった。
頭って重い。首がいかに重い頭を支えてくれていたのか、
首に感謝した。

それから痛み止めの注射を打ち、何種類もの飲み薬を貰い、
いろいろ注意を受けて、5時に自分に電話して、経過報告を
してくれと言われた。

本当は「これを機会に休んだ方がいい」と言われたが、帰宅
したらチーフ広井がペン入れ台を作って、早く描けと急かすし、
ポカQが土曜日に2本ペン入れする気かと迫ってくるし、
描かにゃならんと思って、薬を飲んだら、睡眠剤が入って
いるらしく、眠気を催して仕方がない。
昨日は寝てないし、数時間寝ようとベッドで横になろうと
したら、コルセットを巻いたままでも激痛がして、身体を
横たえることができない。
仕方がないから、睡魔と戦いながら、ペン入れを開始した。

5時には経過報告して、医者の親身なアドバイスを聞き、
夜になったら痛みが和らいで、風呂に入るとき、コルセット
を外して、湯ぶねに浸かりホッとした。
いつも通り頭にシャンプーをして、頭洗い始めたときだ。
「失敗した―――!」と気づいた。
頭洗うということは、頭グラグラさせるということで、
当然ながら、首で固定させねばならず、激痛の連続パンチ
だったのだ。
寝るときは、かなり頭を高くした布団に、寄りかかるように
して眠りに落ちた。

今朝は昨日のような激痛はなく、やや痛い程度だったので、
手で首を持ち上げて起床。
何と言っても医者がわしを知っていて、薬の処方まで、
万全の処置をしてくれたので、思ったより早く回復しそうだ。
今日はコルセットで、『ゴーマニズム宣言』のコンテを描く。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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