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小林よしのり
2018.6.14 12:27日々の出来事

左翼・フェミニズムの設計主義は文化を滅ぼす

左翼・フェミニズムはイデオロギーであり、設計主義である。
女性の地位向上は必要で、セクハラもやってはいけない行為
であるが、あくまでも日本人の道徳観や美意識で捉えるべき
であり、「漸進的」に改革していく啓蒙活動は必要だと思って
いた。
したがって日本への「#MeToo」運動の流入も、ヒステリーに
ならない範囲で許容してもいいと考えていた。

だが、アメリカでは「5秒以上見つめるのは禁止」や「一度
断わられたらデートに誘わない」という非常識なルールまで
設計されている状況らしい。
かつて「101回目のプロポーズ」なんてドラマが大ヒット
したが、あんな主人公は今なら100回逮捕されるだろう。

美人コンテストのミス・アメリカも、今後は水着審査や、
イブニングドレス審査を止めるそうである。
外見の美しさを審査するのがセクハラらしく、今後は内面
の審査を行うようだが、人間性で優劣をつけるのなら、
もっと差別的になる。
左翼・フェミニズムはイデオロギーだから、火がついたら
急進的な革命になる。

財務省の福田事務次官のセクハラ糾弾の急進性に対して、
わしは警告を発していたが、それは左翼イデオロギーの
日本への侵入を水際で食い止めるためである。
設計主義の侵入を食い止める態度こそが、「保守」の真髄
なのだ。
わしは、フランス革命を徹底批判したエドマンド・バーク
と同じことをしているに過ぎない。

決してセクハラを肯定したりしていない。
だがヒステリックで急進的な左翼・フェミニズムとは、
断固戦わなければ、文化が滅ぶのである!

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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