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泉美木蘭
2018.5.2 03:48

東京新聞に激おこぷんぷん丸だよ

東京新聞の「こちら特捜部」は、いい特集もたくさんしているけど、
今日の記事は猛烈に腹が立ちすぎて新聞やぶりたくなった。
福田次官の「お店の女性と言葉遊びを楽しむようなことはある」
という発言を引きずり回して、キャバクラはセクハラ・パワハラの
総本山だと煽っている。

「推計で120万人 学生なども従事」
って大見出しを打っているけど、数字と「学生」という分類だけで
いったいキャバクラで働く女性のなにが語れるんだ??
個々のキャバ嬢たちがなんのためにキャバを働く場に選び、
どんな目で個々の男性客のことを分析していて、
どんな風に頭を回転させながら会話をこなしていて、
男性客から受け取った名刺に一体なにを書き込んでいて、
バックヤードでどんな話をしているのか、
先輩の客に手を出したらいけない、でも自分も「太客」が欲しい、
キャバクラで人気がある女性とは、水商売の向いている女性とは、
一体どんな人物で、どんな生活背景があるのか、
この記事で一体なにが語れる??

「男性癒しシステム再考を」
「キャバクラはあくまで飲食の接待をするだけ。だが、それ以上の
身体接触などを求める客が多い」

男性を癒さない、ただ飲食の接待をするだけの「キャバクラ」
というものはあり得ません。喫茶店じゃねえんだよ!
色気、顔、スタイル、香り、会話、客への絶妙な応答とボディタッチ、
「いけそうに見える(けど、いけない)」という駆け引きをもって、
キャバ嬢は男性を自分の虜にして、「良いお客」にするんですよ。
人気のある嬢は、お客と食事に行って買い物して、同伴出勤して、
そしてお金を落としてもらって…それでも「落ちない」から次々と
お客がついたりする。

このあしらいのうまさも、「男に媚びる被害者」ですか?
なんでも言いなりになるだけの女性は人気出ません。
反対に、ただ我を張るだけの女性も人気出ません。
「高給取りは一握り」なのも当たり前。
ただ女性というだけで全員が満足いくまで稼げるなんて仕組みが
あるかいな。
ホストだってそうでしょ。彼ら、一握り以外は、寮生活だよ!

馬鹿なことばっかり言うなよ!
なんでもかんでも女を被害者にしやがって!
慰安婦問題と同じじゃないか!
「善意と正義」という名のオブラートに包まれた、
騒いでる本人も気づいてない女への差別感情があるんだよ、心の底にさ。

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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