うちの店の本の仕事であちこちインタビューまわり。
先週から写真家の方を訪ねるシリーズになっていて、
今日は篠山スタジオへ。
サービス精神の塊のような方で、頭の回転がはやくて面白く、
何回も笑わされてしまった。
「篠山紀信」という名前が世界的に有名になった時に広まった
ヌード写真のモデルのひとりが、うちの店の関係者でもあって。
当時は、女性がヌードモデルになるなんて、絵画ならあるけど
写真ではあり得ないという感覚が強かった時代で、
どんな風に次々と撮っていったのかという話がおもしろく、
脱いだご本人からもいろいろとご意見が飛んで、
ちょっと掛け合い漫才みたいなやりとりもあり、楽しかった。
昔の写真集をわざわざ出して見せてくださったんだけど、
江波杏子さん、青木エミさん、美輪明宏さんとそうそうたる方が
撮られていて、なかでも若かりし日の黒柳徹子さんのヌードには
かなり驚いた。綺麗だ。
今週は、週末にまた別の方の写真展にうかがって、来週からは、
イラストレーター、デザイナーのシリーズ。
いろんな作品と人物像に触れながら、表現の源泉がどこから来る
ものなのか、否応なく思いを深めることになっている。
そうすると世の中の風潮が、「まずいな…」とまた思えてくる。
今のタイミングにこの仕事ができることは、自分にとって相当に
貴重な体験なんだと気がついた。