午後の証人喚問、一番手の自民党の冗長な尋問…というか
演説が寝不足の私にはつらすぎて、二番手の公明党が
「あなたの性格は?」
ってタレントへのインタビューみたいなことをはじめた
ところで、呆れてしまい、椅子の上で寝落ちしてしまった。
録画で全体見直したけど、午前の喚問でうろたえたところを
お昼食べながら補佐人と調整してきたって感じ。
あの補佐人は、甘利明や小渕優子などの大臣スキャンダルを
引き受けて来た弁護士だそうだ。
逢坂誠二議員が知人としての人情味あふれる言葉で
語りかけたところがハイライトだったけど、ダメだったね。
「私にはあなたが被害者に見える。自分の在任中に起きたこと
ではなく、前任の迫田さんの時代に行われたことなのに、
あなたが証人喚問を受けているのは理不尽だとは思わないか」
「その役職につけば、その職責を果たすのが役人の本分。
起きたことは前任の時代かもしれないが、その時に局長として
私が話を聞き、資料を読んだりして、それに基づいて答弁する
のが私の仕事。その時に問題があれば、それは私の責任」
あくまでも理財局とそのトップという役職にその時に
在任していた自分の責任であり、
連日連夜の質問に忙殺されて丁寧さを欠いた答弁をした、
国会の混乱をまねき、行政の信頼を失墜させ申し訳ない、
でも安倍夫妻からの影響はなかった、
なぜなかったかというと、当時そのような報告がトップの
私のところに上がってきていなかったからだ、
ただし、決裁文書のことについては証言拒否します、と。
午後のエクスキューズは、
「当時、私はそう思っていた」
「当時は、正しかったと思っていた」
という「当時の答弁」との整合性をとる受け答え。
それから、午前中の「私が勉強した中においては」の亜種で、
「局内で聞く中では、影響はなかった」
「去年の答弁にあたって、局内からの報告にそのような話は
なかった」
局内の話、当時の局内の資料では、という限定と、
その話や資料が正しいかどうかはわからない、という
核心は闇の中に沈めたままの証言。
昭恵夫人からの影響がなかったかどうかは、職員全員から
聞いたわけではないのに、なぜ「まったくなかった」と断言
できるのかと問われると、
「職員を信じている」
と答えた。つまり、信じるか信じないかの主観であって、
ファクトにもとづいているわけではない、ということだ。
あと、今回の証人喚問にあたって、政府や与党関係者から
接触はあったかと聞かれると、
「私は補佐人とだけ相談している」
と答えた。
その補佐人は、政府与党関係者と接触していないのかと
聞かれると、補佐人とごそごそと相談したあと、
「ないということです」。
でも、あの補佐人には偽証罪の縛りがないからね。
補佐人が「ない」と言うから「ない」と答えたのであって、
佐川氏は、補佐人を信じていて、それが正しいと思ったと
いう逃げ道が成立するもの。
あとはメディアの伝え方だな。
「まったくない」「一切ない」「関与はない」「影響ない」
という部分だけバシバシ流すところと、
エクスキューズを解説するところと。