配信中のライジング、「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で
4週間に渡り、フェイクニュースとジャーナリズムの価値の崩壊、
広告代理店とルールなき欲望の市場万能主義、その末に起き得る
企業による情報統制について書いてきたのですが、
その結果、その記事そのものが、企業による情報統制に見舞われる
というトンデモが起きました。
1月30日配信の「フェイクニュース事件簿4–企業による情報統制」
では、ベトナム戦争の象徴的な写真「ナパーム弾の少女」を紹介。
過去にFacebook社がこの写真を一律に検閲し、「児童ポルノ」と
認定して削除してしまったという事件についてふれました。
これでは広島長崎の原爆の犠牲者の姿だって規制されるだろう、
一企業の「わが社の規定」で報道写真に対して違反判定や掲載許可
が与えられるのは異常事態だ、
・・・と書いたら、その記事中の「ナパーム弾の少女」が、
「わが社の規定で児童ポルノであるから削除せよ」となりました。
ドワンゴが、スマホ用のニコニコチャンネルアプリ配信のために
提携しているApple社からの指摘だそうで、
従わない場合は、ライジングとスマホアプリの連携を解除すること
になるとのことです。
ドワンゴの担当者としては、記事の内容から考えても児童ポルノ
には当たらないと考えているそうですが、Apple社によるアプリの
配信基準をコントロールする権限がないので、削除する以外に対策
がないのだそうです。
そういうわけで、やむなく、画像を差し替えました。
この件については、また次回のライジングで書きたいと思います。