自民党本部が大量購入・配布中のインチキ本検証シリーズ、つづき。
◆総理は国民の代表だから「国民が侮辱された」?
安倍政権は、仲良く共鳴していた籠池氏を切り捨て、証人喚問を行い、
密接に関わっていた昭恵夫人は隠した。
しかも、籠池氏の証人喚問が決定した理由は「総理への侮辱」だった。
最高権力者に逆らったから、国会に強制的に呼ばれて証人喚問を受ける
なんて、北朝鮮ばりの独裁国家だ。
しかし、小川氏は、この度肝を抜かれる独裁ぶりにも寄り添ってみせる。
自民党の竹下亘国会対策委員長が「籠池氏の発言は総理への侮辱であり、たださなきゃいけない」として喚問の要求に応じたことが批判されたが、デモクラシーの我が国では総理への侮辱は、国民の代表者への侮辱だから、この言い方に一定の理屈は立つ。
日本は間接民主制の国ですよ。
選挙で選ばれた代表者が政治を行うという仕組みで、そこには多数派の
代表者もいれば少数派の代表者もいます。
「総理」はあくまで一時的に選出されて、天皇陛下から任命されている
身分にすぎず、問題があると判断されれば、議会は、内閣不信任決議を
採り、退陣を要求する権利があります。
ましてや、総理の人格と国民の人格は一体化するものではありませんし、
同一のものでもありません。
たとえ国民の一人が、総理に対して侮辱的な態度をとったからと言って
国民全体が侮辱されたことにはならない。そんな理屈は立ちません。
小川榮太郎氏は、国家システムを私物化した安倍晋三夫妻を守るため、
日本の政治の仕組み、「デモクラシー」の意味まで捻じ曲げているに
すぎない。
このような本をバイブルとして、モリカケ問題から逃れようとしている
自民党幹部は、日本を一体どうしようと考えているのでしょうか。