ゴー宣DOJO

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泉美木蘭
2017.8.23 14:30

西村賢太とか、思い出してみる

牛乳石鹸の感想が人それぞれでおもしろいなあ。
書かずにおいたことがまだあるので、それは24日の生放送で!

8月24日(木)夜9時
よしりん・もくれんのオドレら正気か?
『トランプの白人至上主義と牛乳石鹸CM』

http://live.nicovideo.jp/gate/lv304490073

ちまたで読書会を催している人がいてさ。
私は、この本を期日までに読めと指定されるのが面倒に感じてしまう
タイプなので参加したことがないんだけど、
みんなで集まってそれぞれの感想を披露しあうのってすごくいいこと
なんだろうと思った。
正答を得られるものではないからこそね。

以前、知り合いに「衝撃的な小説を読んでみたいから選んでほしい」と
頼まれたので、『苦役列車』が芥川賞受賞作になった西村賢太の
『どうで死ぬ身の一踊り』を貸したら、
「下品すぎるし、えげつなすぎる! サイテーやな!」
と怒ってた。でも読んでしまったよって。あはは。

西村賢太は、小学生の頃、父親が性犯罪を起こして刑務所に入って、
不登校になり、家出して一家離散。若いころから暴力事件起こしたり
家賃踏み倒して点々としながら、女を殴ったり…ってくり返しつつ、
私小説の世界にのめり込んで、自己制御できない男の姿を書いている
人なんだよね。

数年前「家族は助け合わねばならない」という自民党憲法草案が出た時、
その西村賢太がテレビ番組に出てきて、自民党議員に向かって、
「ぼくは家族はいらない。家族のことなんか構ってたら、こっちが
つぶれる。もう20年以上、親とは会ってないし、連絡もとってない。
いまさら親が面倒見てくれと出てきたら、迷惑だから断る。
だからこんな憲法作られたらすごく困る」
とあっさり発言していた。
自民党議員が、
「あなたが断ったら、みんなが税金で助けなきゃならないんだぞ」
みたいなことを言うんだけど、
「うちの人間は他人に頼ったりしない」というようなことを答えていて
すごく印象深かった。

しかし今日は暑かったね。
夕方、自転車のパンクを修理して、錆び取りしたりキズを塗り直したり
してたら、脱水しそうになってあわてて麦茶を飲んだ。
今の自転車、6、7年前に放置自転車のリサイクルで買ったやつで、
もともとオンボロだったんだけど、どんどん傷だらけに錆びてきて。
笹さんの自転車とかすごくかっこいいから、今回のパンクで、
もうお洒落チャリンコに買い替えようかなあと迷ったけど、
やっぱりいまはおカネを貯めなきゃ! と思い直し。

でもね、自転車の整備ってむちゃくちゃストレス解消になるから好き。

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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