ゴー宣DOJO

BLOGブログ
泉美木蘭
2017.8.8 23:15

切通さんに言いたいことがあります。

私はあまり協調性のない人間なので、喧嘩になりそうなことも、
そのままストレートに言ってしまうところがあります。
慎みが足りないので、すごく失礼なこと言ってる時もあると思う。


この半年ぐらいでしょうか、私、切通さんにちょいちょい野次を
飛ばしてました。
空気が刺々しくなるし、いいことじゃないですね。
でも切通さんの姿勢に、めちゃくちゃ憤慨してました。

だってさかのぼれば、一年前。
天皇陛下のお言葉があってもなーんにも反応
しなかったし、
師範方が連絡しても返事もない。
動画の撮影が別日になるまでの経緯、わかってますか?
やがて皇室典範について水面下での動きがはじまると、
情報共有と作戦会議で臨時の打ち合わせをすることもありましたが、
参加・不参加の連絡もなければ、進捗も聞いてこない。
だけど、道場本番には急にスーツで登場して、
「注目が集まってるから、ちゃんとしておこうと思って」
なんて言うので、それは切通さん的には敬意だったんでしょうけど、
誠意が感じ
られないので腹立たしくなりました。
そういうのがずっと蓄積していて、噴火しました。

切通さんは、ブログを書け書けと言われてきていたので、
「ブログを書かないこと」を申し訳ないと思っていたようだけど、
そういうことじゃないと思います。
先日の道場終了後の慰労会で、私、切通さんにものすごい勢いで
いろいろ言いまくってしまいました。
バトルになったら表に出て
神社の境内でやるしかないって半分思って
たんですけど、
門弟の男性がこんな風に言いました。

「僕たちは、師範とはレベルが全然違うと思いますけれども、
日々の報道を見ていると、もうあまりにも腹立たしくて、
憤りがこみ上げてきて、MLに意見を書かずにいられなくなるんです。
切通先生には、その憤りがないように思われているんじゃないですか?」

まったくこの方のおっしゃる通りです。
別にブログを書くことは義務ではないと思います。
人それぞれ暮らしのペースがあるし、水面下でいろいろ動いてる
場合もありますしね。
だけど、いざという時には、その人の公論に向かう姿勢や、
公憤を覚
えているのかどうかが透けて見えてしまうと思う。

切通さんは別に嫌われてるわけじゃないけど、
社会がどんどん酷い状況になって、「どうしてくれよう!?」という
怒りが充満するようになると、師範という立場上「真剣なのか?」と
思う人がどうしても出てきてしまうんじゃないですか?
ツイッターは毎日やってるのに、なんで? って。

苦労を強いられるなかで、リアルな憤りに奥歯を噛みしめたり、
それを表現する明確な言葉を持たずに悶々とする人も増えてくるから、
せっかく物を書く力や場所を与えられているのなら、せめて代弁者に
なってほしいと感じる人も少なくないと思います。

でも興味がなくてそういう憤りについていけない人も、当然いて、
それはそれですごく自然なことだろうとも思います。
興味のある話の時は参加するから、いまは他のことに集中したいと
言われたら、「うん、そういうこともあるだろうな」と思う。
じゃあ師範辞めろなんて誰も言いはしないし。
そうやって誰かを排除するような考え方の道場じゃないし。
だけど、いつも変なこじれた言い訳ばっかり聞かされて、
結局、言われたときだけ…みたいなことになってるから、
疑念の目が増えてしまうんだと思いますよ。

私をゴー宣道場に紹介してくれたのは、切通さんです。
だから感謝してる面もあるんですよ。
師範入りには全力で反対したそうだけど。
おかげさまで、この6年間コツコツだけど、勉強してみたら、
新聞読むだけで、頭に来ることばっかりになりました。
そんで切通さんに頭に来るようになるなんて、おかしいから。

よろしくお願いします。
泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

次回の開催予定

INFORMATIONお知らせ