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泉美木蘭
2017.3.29 15:29

安倍昭恵「家庭内野党」の真実

文藝春秋3月号掲載の、ノンフィクション作家・石井妙子氏による
「安倍昭恵「家庭内野党」の真実」という寄稿を読んだ。
昭恵夫人の実態に、本気で頭が痛くなってきた。

籠池理事長がいくら正直な証言をしても、堂々と同調するのは気が
引けてしまうがために、
「昭恵さんはイノセントでピュアな方」という賛美のほうに気軽に
同調してしまう人々に対して、私はいま、大音量の警笛を鳴らしたい。

第一次安倍政権時に、自分の評判が気になって仕方なく、ネットで
自分の名前を検索しまくって2ちゃんねるなども読んでいたという
昭恵。
夫の失脚からどん底を味わい、これからは自分らしく生きようと、
第二次安倍政権では、手当たり次第に被災地など興味の赴く場所に
出かけていく《自分探し》のファーストレディとなった。

安倍家が父・晋太郎の代から心酔して「波動」を見てもらっていた
という(!)「水の波動研究会」・江本勝という人物を信奉し、
「福島の放射能汚染水は『愛と感謝の祈り』で浄化できる」
などとブログで呼びかけたり、
毎晩、晋三が寝る前に「祝詞」を唱えて祈ったり……。

スピリチュアル(霊的)な世界や、ニューエイジ系の自然主義者らと
どんどん親交を深めていく昭恵は、ついに
大麻賛美に到達!
ちなみに、高樹沙耶も江本勝の影響を受けてたらしい。

スピリチュアルな理由から、伊勢神宮のある三重県でサミットを行う
べきだと提言したのも昭恵。
神社関係者とも親交を深め、晋三よりもゴリゴリの男系固執だとも。

昭恵がそこまで信奉する「江本勝」とはどんな人物なのかと思ったら、
こんな動画が。

「地球人への呼びかけ」

https://www.youtube.com/watch?v=L6cJztANPyU

・・・しかも『水からの伝言』の人じゃないか!

ちなみに石井妙子著「安倍昭恵「家庭内野党」の真実」は、
たまたま朝日新聞が森友問題をスクープしたのとほぼ同時期に
発表
されたもので、まさかこんな問題に発展するとは誰も思っていない
段階で書かれている。
あまりのタイミングに、文藝春秋がこの記事のみ電子書籍化している。
100円だからKindle使っている人は読んでみるといいですよ。


もくれん

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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