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泉美木蘭
2016.10.23 09:10

合気道の演武大会

土曜日は、私が入門している養神館合気道の演武大会があり、
弁当を持って見学に出かけた。
日本全国と、海外の養神館道場から、師範の方々、門下生の方々が
集合して、次々と演武がくりひろげられていく。

私が会場に入った時は、たまたま若手の有力な有段者の時間帯で、
その動きの速さや激しさ、受けの人がぶんぶん投げ飛ばされていく様子に、
一瞬、
「な、なんちゅうところに入門してしもたんやろ・・・」
とひるんでしまい、お弁当をつつく手まで止まってしまった。
私が指導を受けている先生は、短刀取りの演武をされていた。
毎週、目の前でその稽古を拝見していたけれども、より一層、殺気に近い
気迫が漲っており、前のめりで見入ってしまった。

女性の師範や有段者も、私と体型がほぼ変わらないか、もっと小柄か、
あるいは私の母親よりも上と思われる年齢の方などが、屈強な男性を
どんどん翻弄していく。
思わずスマホでビデオ撮影した。今後の勉強にしようと思う。

弁当を食べ終えて、お茶を飲んでいると、周囲にウオームアップを終えた
らしい元気な袴姿の女性たちが集まりはじめた。
ふと見ると、彼女たち、全員道着の腕のところに「ピーポくん」のワッペンを
縫い付けている。



ん? お巡りさん?
よーく周りを見渡したら、私が座っている一帯、ビニールテープで枠が作られ
ていて、「警視庁」というプレートがかけられていた。
養神館は婦人警官、機動隊、要人警護の警官などに技術指導しているので、
その出場枠があるのだ。審査員席にも、元警視総監の姿があるし。
わわわっ、警視庁席のど真ん中でのん気に弁当食べてしまった!
す、すみません。

あわてて移動し、その後、その元気な婦人警官たちの演武を見たのだけど、
これが本当に凄かった。やっぱり常に実戦の可能性に晒されているし、
訓練の内容も激しさもまったく違うのだろう。
こんなに頼りになる女性たちがいるのかと、思っていると、周囲の席からも、
「すげー・・・」という声が漏れ聞こえてきた。

合気道は男女混合で稽古するので、女性が男性を、男性が女性を組み伏せ
る姿もあるし、強い男性師範の演武の受け役を女性がやって、遠慮なく投げ
飛ばされたりもしている。
それはつまり、その女性がその技を受けられるだけの実力があるということだ。

私なんてまだ受け身も失敗することがあるほどだから、高度な技なんて全然
無理だからね。子供部門で、小学校低学年ぐらいの女の子が、きれいに型を
披露しているのを見たけど、ぜんぜん追いつけてないもの。
でもますますやる気が出た! ようし、まずは黒帯とるぞ!

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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