本日のゴー宣道場、おつかれさまでした。
高森明勅先生の皇室典範改正案は、皇室を深く繊細に知り尽くされた上で、
今上陛下が描かれている皇室の未来への壮大なビジョンを汲み取りながら
作成されたものであることがよくわかりました。
改正案の条文解説をお聞きすることで、天皇・皇室への学びが一段深くなる
という時間でもありました。
当初は、条文の解説は「お勉強」の色が濃くなりすぎて、眠気を誘うのではと
心配していたのですが・・・参加者の皆さんを侮っていました!
高森先生による、巧妙な毒舌の混入された熱意溢れる解説に呼応するように、
一部、二部とも、終始会場の集中力が途切れることはありませんでした。
しかも、二部では、かなりレベルの高い、しかも的確な質問が次々と飛び出す
ので、短時間でそこまで緻密に読み込んでしまえるのかと驚いてしまいました。
もしかしたら、みなさん事前に皇室典範について自分なりにかなりの勉強をして
こられていたのかもしれませんね。
ゴー宣道場参加者の凄さを改めて実感しました。
そして今日は、典範について深く知るにつれ、いかに現代が「異常事態」に
嵌り込んでいるのかを認識させられることにもなりました。
「男系男子」のみの継承という文言は、前近代には存在しなかったこと。
明治初期まで存続していた養老律令の「継嗣令」第一条、天皇の兄弟と子は
みな「親王」と称するという条文に、「女帝の子もまた同じ」という本註があり、
女帝による血統が位置づけられており、女系継承は認められていたこと。
これらを考えてみれば、現代の一部の男系論者による
「男の血でなきゃ絶対だめだ、女の血なんか認めるもんかい!」
という頑なな言い分は、『旧態依然』どころか、堂々と男尊女卑がまかり
通っていた時代よりもさらに後退・・・いや、悪化して、化石化・炭化した
カルト状態になっています。
しかし、このカルト化した一部の人間が、あらゆる立場と力を使いまくって、
徹底的に妨害行為を行い、天皇陛下を封じ込め、手中におさめようとする
のです。
彼らは、自分たちが「日本史上最悪の国賊」になっていること、その罪深さを
歴史に照らしてはやく理解したほうがいいと思うのですが…。
そして、この現状の異常さ、そこに巻き込まれてもう限界に至るまで
お困りになっておられる皇族方の状況にどんどん国民が気がつき、
道が拓けるまで広まってゆくよう、私たちは議論を続けるしかありません!