驚いた。
さきほど某紙記者の方から教えられて知ったのだが・・・
ライジングで取り上げたNHKの貧困女子高生バッシング事件には、
多くのネット民を扇動してバッシングを一気に加熱させる元凶となった
ある“デマ記事”があるのだが、その記事を執筆し、ネット上に広めた
メディア『Business Journal』が、当該記事をデマと認め、謝罪文を
掲載したのだ。
読んでみると、「実際には女子高生の部屋にはエアコンがなかった」など
記事内容の訂正が書かれているが、なにより仰天したのは、
その記事執筆の過程のとてつもない杜撰さだ。
Business Journal 「お詫びと訂正」
http://biz-journal.jp/2016/08/post_16526.html
「ビジネスジャーナル」は、「サイゾー」に編集部を置き、「LITERA(リテラ)」
とジャンルを分担する姉妹メディアらしい。
今回、NHKの貧困報道を受けた、ネット民の悪辣な憂さ晴らし現象に乗じて、
なんら検証を行うことなく、当該人物への取材も行うことなく、
ただそのまま「女子高生=ヤラセ」と頭から決めつけ、
女子高生と、彼女をかばった姉への誹謗中傷を加熱させるための記事を
執筆し、掲載した。
しかし、これらは「事実誤認」だと発覚したと謝罪している。
事実誤認で済む話かよ、積極的な名誉棄損の罪じゃないかと驚愕するが、
さらに驚いたのは、元の記事では、記者がこの件についてNHKに
問い合わせを行い、
現状であることは間違いないと、担当者から報告を受けています。
但しご意見は担当者に伝えます」
なかったかのような印象を与える内容に仕上げていたのだが、
なんと、実際にはこのような問い合わせも行っておらず、NHKの回答として
わざわざカギ括弧つきで紹介した文章は、記者による架空の回答だったこと
まで謝罪している。
こんなむちゃくちゃな話があるか??
ネットのメディアだからこんな極限までの悪質さがまかり通るとも言える。
そこかしこに張り巡らされたままのデマ記事は、読んでみると国語力皆無の
素人の書いた文章だとすぐわかる。
どういうことなのかに思い馳せることなく、執筆の緊張を伴わない人間を
気軽に「契約記者」として使い、常識的には「ボツ」にしかならない文章を
まき散らしているだけなのだ。
ネットメディアなどまったく信用ならない。
瞬間的にネット愚民たちが食いつくようなエサをばらまいて炎上させ、
アクセス数を伸ばして、広告費を稼ごうとするだけ。そんな輩に、
なんの罪もない女子高生とその家族が、どうして名誉を棄損され、
こんなものに頭から疑問も抱かず、先頭に立って女子高生をバッシング
した片山さつきはどう釈明するつもりなのか?