湿気にやられて転がっちゃうの、布団のうえで…。寝苦しい。
やはり夏場は頭の沸いてる人がてきめんに増えるもので、
昨夜は、店の開店準備をしていたら、
丸坊主のふっくらした見知らぬゲイが近づいてきて、突然、
「ぼくにもチャンスはありますか!?」
と聞いてきた。なんだかよくわからないから、
「ありそうにないよね」
と答えたら、しょんぼりして去って行った。
エマニュエル・トッドの『ドイツ帝国が世界を破滅させる』という本を
読んだ。難しすぎて私には正誤の判断ができない部分もあったし、
ずいぶん自国(フランス)に対して悲観的な人だなあとも感じたけど、
ドイツの経済政策と、EU、ドイツ、フランスの力関係について、
とても勉強になった。
EUでは、多くの国がドイツの独壇場にやられっぱなしのあまり、
「この道(ユーロ信奉)以外は不可能だ!」としか言えない腰抜けに
なっている、という話は、やたらとわかりやすかった。
それ、わかりますぅ、日本もアメリカに威圧されるあまり、
自分で目隠ししてひざまずいて「この道以外は不可能だ!」って、
みんなが口を揃えて言ってるんですよ! ・・・みたいな、変な共感。
「国家は、一般意思の体現者にもなれば、支配階級の表現にもなる」
という言葉は印象強く残った。
「支配階級」というのは、1%の富裕層の中の、さらに富裕層のことを
指すんだけど。
あと、ロシアからのガスのパイプラインが、ウクライナを経由して、
到達点がすべてドイツに引き込まれており、「ドイツ vs 南欧」という
エネルギー問題が存在するというのは、はじめて知った。
パイプラインの地図を見ると、たしかにドイツの牛耳りっぷりは凄い。
『民主主義という病い』でも学んだけど、EUひとつ勉強してみても、
やっぱりグローバリズムは平和なんか生み出さない、むしろ、
すべての国が、すべての国に向かって、宣戦布告するようなものだ
と改めて思った。