先日、ライジングの原稿に使うために、新宿三丁目の交差点へ写真を
撮りに出掛けたら、ちょうど『伊勢丹』の向かい側の『ルイ・ヴィトン』の
壁面広告に、ずいぶんと個性的なモデルが使われていて気になった。
遠目から見ると、サーモンピンクの髪に、雪のような真っ白な肌。
それにしても人、多すぎ…。
ルイ・ヴィトンってかなり奇抜な子をショーで使ったりするんだよね。
去年は、ピンクに染めたロングヘアに鼻ピアス・首輪といういで立ちの
フェルナンダ・リーというパンキッシュな中国系の子が大抜擢されて
ブレイクし、次々と他のショーにも引っ張られる騒ぎに。
あの子かなぁ?
いや、でも、なんだかこの広告の子、ポーズがいまいち。
腕や肩の雰囲気が成熟していないというか、色気がゼロというか・・・。
カメラのレンズを望遠のものに付け替えて、ぶいーんっとアップして見た。
そして、おどろき!
人間ちゃうし!!
っていうか、ファイナル・ファンタジーやし!!
どうも、スクウェア・エニックスのゲーム「ファイナルファンタジーXIII」
に登場する女性騎士のキャラクターが、今期のモデルらしい。
なんと、公式PVまで公開されていた!
https://www.youtube.com/watch?v=ImWljqM8kG8
キャラクターデザインの野村哲也氏によると、このPVに関しては、
アクションからポーズまで、すべてルイ・ヴィトンのプロデュースで
制作されたらしい。本気やなー!
ルイ・ヴィトンって、ほんと日本のカルチャーが大好きだよね。
ちょっと前まで水玉の女王・草間彌生とコラボレーションして、
世界中のショーウインドーに、ぎょっとする等身大の草間彌生マネキン
を立たせて、タコ星人のタコタコ惑星みたいになってたことあったし、
その前は、村上隆がデザインしたちょっとオタクなバッグを発売して
世界中で爆裂に売りまくってたし。
あのときは、店内で、村上隆とFPM田中知之が制作した短編の
アニメーションを流しているというから、わざわざ表参道の店まで
出かけて見学したんだから。
観察目的で街に出ると、いろんな驚きがあっておもしろいです。
今回のライジングは、新宿三丁目の交差点にスポットを当てて、
私の好きなファッションの世界から見る、日本の格差社会の現実、
「ブランドネーム好き」の日本人の姿をレポートしてみました。
配信をお楽しみに。