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泉美木蘭
2016.2.22 13:40

ふしぎな東京の風景

昨日はお手伝いをしている写真スタジオの講座で、皇居から東京駅までの
撮影会があり、引率スタッフとして歩いた。
風は強かったけれど天気に恵まれて、皇居東御苑は散歩の家族連れや、
外国人観光客がとても多かった。
はじめて来たらしい人が、思わず立ち止まって驚いていたのは、
大手門から東京駅方面を見上げたこの光景。


古い伝統の瓦屋根と、超近代的で巨大なビルのコントラストは、
外国人観光客にも物珍しく映るようでスマホで写真を撮る人がたくさんいた。

50年後、ここからの視界はどうなっているんだろうなあ。

東京駅そばの、日本郵便が経営する商業施設「KITTE」へ移動。
屋上に芝生の植えられた展望ガーデンが造られていて、東京駅の線路を
上から眺めることができるようになっていた。

模型みたいだ。
いろんな系統の新幹線から、山手線やら京浜東北線やら在来線も同時に
乗り入れる様子が見えるので、鉄ちゃんにはたまらないポイントらしい。
鉄道好きのおじさまたちから、あの車両は何系で、線路の幅が何センチで、
手前のパンダグラフはどうのと息巻いて説明されたけど、
すべて右から左に流れて2月の寒空へ消えていった。

しかし、新幹線だけでもこれだけの車列で複数の車両が時々刻々やってきて、
よく分刻みピッタリカンカンで発着できるよなあ。日本人ってすごいな。

夕方5時をまわると、とたんに風が冷たくなってきた。
5時すぎから10分間ほどの時間帯は、夕暮れから夜景へ、光が移り変わる、
写真のマジックアワーだったので、寒いなか我慢してみんな撮影していた。


東京駅って、昼間見ると、クリスマスのチョコレートケーキみたいで美味しそう。
夜は夜で、背後にそびえ立つ高層ビルのなかにポッと浮かんで見えて、
不思議な風景だ。
手前のロータリーが工事でフェンス張られているんだよね。
これが開放されたら、車の往来ができて、とくに夕暮れはヘッドライトの光が
あるから、もっと面白い写真が撮れそう。

まだまだ建つよ高層ビル 三菱地所が建てちゃうよ。
ひとまず2027年には、東京駅前に高さ390mの超高層複合ビルほか4棟を
建てる計画があるそうだ。
一生、風景が変わり続けるんだね。

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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