ゴー宣道場で、慰安婦問題について深く知る過程でたびたび耳にし、
ずっと気になっているのがソウル近郊にあるという『ナヌムの家』だ。
公式ホームページの情報によると、民間の高齢者居住福祉施設で、
旧日本軍の慰安婦であったと主張する韓国人女性(ハルモニ=おばあさん)と、
彼女たちを支えるボランティアスタッフが共同生活を送っており、
現在7名のハルモニが入居しているらしい。
『ナヌム』とは、韓国語で『分かち合う』という意味だそうで、
650坪の土地には、生活棟のほか「日本軍慰安婦歴史館」も併設されており、
月曜と祝日以外は、午前10時から午後5時まで有料で見学可能なのだそうだ。
私は韓国に行く用事がないので、足を運ぶ機会はないのだけど、
「ナヌムの家」という単語が出るたび、一体どういう施設なんだと気になって、
先日、「見学した」という日本人旅行者のブログをネット検索で見つけ出し、
写真つきのレポートを読んでみた。
まず驚いたのは、敷地内に大量に立ち並ぶ慰安婦の銅像だ。
過去に入居していた故人も含めて、ぼんぼん女性の像が建っている。
なかでも仰天したのは、垂れた乳房を丸出しにして、腰から下を地面に
埋めた状態の、巨大な裸の老婆の銅像である。
慰安婦となった事情や、その証言の真偽にはいろいろあるとはいえ、
戦場で春をひさぐしかないという、女性として相当につらい体験をした、
その「慰安婦本人」が暮らす施設に、こんな銅像、建てていいの??
さらに背筋が凍ったのは、敷地内に併設の「日本軍慰安婦歴史館」。
戦時中の慰安婦たちの「証言」や「被害状況を記した史料」、
元慰安婦たちの描いた絵や文章による数々の「告発」のほか、
慰安所の再現ブース、「被害女性」たちの多数の肖像画などが展示されており、
まあその内容は、『さすが反日宣伝の牙城』という感じなのだけど、
なによりもこの歴史館の入り口には、菊の紋章から飛び出した5本の銃剣に
突き刺されて涙を流す、巨大な女性の銅板彫刻がバーンと飾られているのだ。
中央の銃剣は、女性の顎の下から脳天を貫いている。
同じ感想の繰り返しになるが、こんなトラウマ級の彫刻が、これでもかと
飾られまくっている施設に、なぜ当の「被害者」を住まわせることができて
しまうのか・・・?
首をかしげることばかりだ。
15年前には、ナヌムの家の園長で、僧侶でもあった人物が、
施設内の女性スタッフたちを性奴隷として扱っていたことが告発され、
辞任するという事件が起きていたということも知り、
ますます、いびつさを感じた。
興味のある人は、ナヌムの家の写真を見てみてください。