たまに会う信頼する友人と二人で、絶品の鳥の水炊きを食べてきた。
二・二六事件の青年将校たちが謀議に利用したとか、
頭山満が大感激して「水炊き日本一」という掛け軸を書いたとか、
逸話のある歴史の長い店で、看板には、頭山満の書いた字が掲げられている。
…と言っても、私は『大東亜論』を読むまで頭山満を知らなかったから、
店の看板の前はよく通るのに、「へえ」と思ったのはつい最近だけど…。
独特の濃厚な絶品白濁スープをひと口飲むと、
その味わいと、丁寧さ、温かさがじんわりと身体に沁みわたり、
少し黙ったあと、とても落ち着いた心境になって、じっくりと話をした。
主な話題は、『中年の自分探し病患者』の蔓延について。
◎中年になっても自分探しの旅から帰っていない人が多すぎる。
◎普通の人なのに、さも「アウトロー」や「博識」であるかのような
言動を心がけて接してくる。
◎自分探しの旅から帰れない人は、常識が育まれていないので、
「アウトロー」は、ただの「迷惑で意味不明でうざい人」にしかならず、
「博識」は、ただの「高慢で虚勢張り過ぎでうざい人」にしかならない。
◎客観性に欠けるため、特に下ネタにセンスがなく、うんざりするような
ただのオゲレツ話にしかならない。
ただのオゲレツ話にしかならない。
◎みずから積極的にタガをはずしたがる。
◎かけたのは「迷惑」なのに、「心配かけてごめんなさい」が常套句。
◎「タガをはずす」=「腹を割ってつきあう」ことだと勘違いしている。
◎「腹を割ったつきあい」に憧れを抱きすぎている。
◎普通そんなには他人に腹を割らない、ということがわからない。
◎誰も腹を割ってくれないので淋しくなる、というスパイラルにハマり、
「自分憐憫モード」か「露悪モード」という自爆テロを引き起こし、
結果、相手の常識力のまえに木端微塵になる。
◎自分探しの旅から帰っていない人は、自分自身の姿をものすごく
見たがる習性がある。
◎異常な頻度でスマホ自撮り写真をSNSに載せる人は、要注意。
◎自分のSNSの投稿を読んでいるという相手と出会うと舞い上がる。
◎その相手からの承認や評価を通した「自分の姿」を作り上げ、
その姿をものすごく見たがるあまり、相手に異常に執着しはじめる。
その姿をものすごく見たがるあまり、相手に異常に執着しはじめる。
◎執着しはじめると、たいした用事でもないのに、メールやLINEの
返信を求め、思い通りにならないと呪いのオーラを発するようになる。
◎その呪いのオーラのうざさを指摘されると、激昂して狂ってしまい、
結果、相手の常識力のまえに木端微塵になる。
結果、相手の常識力のまえに木端微塵になる。
ううむ、やはり常識の醸成は心がけていないといけないねと頷きあった。
落ち着くほど美味しいものを食べると、会話がはずむなあ。
落ち着くほど美味しいものを食べると、会話がはずむなあ。
鳥の水炊き、おかわりを重ねて、結果、女二人で五人前食べた。
しめは雑炊で、デザートにシャーベットが出て、
店を出たあと喫茶店に移って、ケーキセットを食べたことは
ここだけの内緒にしておきたい。
しめは雑炊で、デザートにシャーベットが出て、
店を出たあと喫茶店に移って、ケーキセットを食べたことは
ここだけの内緒にしておきたい。
バナナ食べて寝ようっと。