グッチの今季(2015秋冬)メンズコレクションが、
ほとんどレディースみたいになっている。
サテン地のフリルのリボンが胸元についたブラウスや、
女物の下着のようなレース地カットソー、
なで肩に見えるデザインのジャケットやコート、
ヒップラインをふっくら見せる裁断のスラックス。
襟ぐりが深く、鎖骨の見える薔薇柄のレース地の長袖まで。
思わず「あれれ、これ、レディースだったっけ?」
と迷ってタイトルを再確認してしまうほど。
これまでも、たまに前衛派のデザイナーが、
スコットランドのキルトなんかに影響されて男物のスカートを
提唱することはあったけど、老舗ブランドがここまで強く
ジェンダーレスを押すなんて、びっくりポンやで。
あんまり売れなさそうだけど、来年の秋冬には他のブランドに
飛び火してますます増えてるかもしれない。
提唱することはあったけど、老舗ブランドがここまで強く
ジェンダーレスを押すなんて、びっくりポンやで。
あんまり売れなさそうだけど、来年の秋冬には他のブランドに
飛び火してますます増えてるかもしれない。
このごろ巷では、『草食系』がさらに進化(退化?)して、
『絶食系』『女子力高め男子』なんていうタイプとして増殖中だ。
あえて女物の洋服を着て、毎日丁寧に顔面パックをして、
「主食は、マシュマロとグミ」などと言ってるひ弱な男の子が
モデルとして10代にもてはやされているそうで、
大丈夫かいな、この先どうなっちゃうんだよ、ぶん殴るぞ!
なんて思っていたけど、いよいよハイブランドがそっちの方向へ
舵を切ったのかあ。
なんて思っていたけど、いよいよハイブランドがそっちの方向へ
舵を切ったのかあ。
でも考えてみれば、逆のジェンダーレスは私自身に起きている。
去年の頭ぐらいから、フェミニンより、ボーイッシュな洋服のほうが、
今の自分に合致しているように思うようになった。
今の自分に合致しているように思うようになった。
(たまに全身揃えすぎて、小学生みたいになってるけど)
これは私の個人的な内面の変化かと思っていたんだけど、
雑誌『VOGUE』を眺めてみたら、レディースのコレクションも
『英国紳士風』とか『マスキュリン・テーラード』とか、
明らかな男装を強く押し出すデザイナーが増えているようだ。
「男は女性化、女は男性化」という大きな世の中の流れを
私のアンテナもいつのまにかキャッチしていて、無意識のうちに
服装に反映していたのかもしれない。
服装に反映していたのかもしれない。
でも、こうも境界がなくなっていくと、今度は、選びとる側の
個性がモノを言うようになるよね。
どんなファッションも選ぶことができる、情報は溢れている、
そのなかで何を選びとり、どんな自分でいるのか。
来年の秋冬あたり、ドルチェ&ガッバーナが、もしピンクのフリルの
ブラウスを提唱したら、小林先生は着るのだろうか?
いや、着ないように思う…。
ファッションの世界は、社会や日常の変化、個人の内面を見事に
来年の秋冬あたり、ドルチェ&ガッバーナが、もしピンクのフリルの
ブラウスを提唱したら、小林先生は着るのだろうか?
いや、着ないように思う…。
ファッションの世界は、社会や日常の変化、個人の内面を見事に
炙り出して反映して見せるからびっくりポンやで。
ところで、今季のレディースは、いろいろ見てみたけど、
ヴァレンティノ(2015プレフォール)が一番好みだった。
ここのワンピースとブーツのコンビはやばいです。
ああ、買えないのに目だけが肥えてゆくー!