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泉美木蘭
2015.5.30 02:12

朝まで生テレビが凄く面白かった!

寝不足。「朝まで生テレビ」がすごく面白かったあ!

小林よしのり先生が、あまりにもストレートに、ドスドス核心を
突きまくるので、次々と、政府・国民・辺野古反対派・沖縄、
それぞれの欺瞞や矛盾が炙りだされていくようだった。
なおかつお話が非常にわかりやすいので、
すんなりと納得
させられるポイントが多く、インパクトも強かった。


10年前の朝生で議論したという山本一太&森本敏ペアに対して、
小林先生が、

「(当時)あなたがたは、イラク戦争を支持してたんですよ。
 ――いま、ちょっと切腹する?」

と、もの凄い突き方をしたところは、思わず笑ってしまった。
また、これを受けて、ふたりが猛烈に弁解を始めるので、
どんどん変な人達に
見えてきた。

山本一太議員は、完全な「米軍様ありき」で、
まるで自分の力で米軍を好きに配備できると思い込んでるか
のような滑稽さがあった。
世界各国の軍事力や軍事予算がいかに強大で恐ろしいか、
必死で数字を並べて捲し立てるようにアピールしていたけど、
なんだかノルマに追われて焦る押し売りのセールスマンに
見えてきてしまい(もちろん売り物は、国だよね)、
聞けば聞くほど、冷めてきて、きょとーんとしてしまった。

「・・・・な、なんで、あんたアメリカ人でもないのに、
そう頭のなかで勝手に米軍を配備してんの?」

「・・・・だから、自衛隊いるし、自主防衛でいいんじゃないの?」


そんな感想が自然に湧いた人も多いのでは・・・。


「(かつての政治家は)後ろめたい思いがあるけれども、
沖縄に負担
してもらわねばならないという『人情』で基地を
置いてきた。
しかし、小泉・安倍には人情がない」

「辺野古反対派を全面的には信用できない。
翁長知事の言う『反対』に、生活のための金をくれという裏の本音が
あるのならば、最後に金でひっくり返る可能性がある」

「辺野古基金は7割が本土から集まったが、
特別交付金を貰い、さらに民間からも金をくれと言っていることになる。
純朴な宮崎駿も担ぎ出されているが、裏切られることになりはしないか?

「沖縄県民が本気で反対ならば、政府を追い込む良い方法がある。
年間3000億円の交付金を、もういらないと
言ってしまえばいい。
我々は本気だ、と。」

「日本人が米軍の配置を語ってること自体がおかしい。
そんなの、アメリカに聞かなきゃわからない」

「この独立国家のなかに、外国の基地があるということに
アレルギー反応を起こさない人間は、日本人じゃない」


「ベトナム戦争で、沖縄は『悪魔の島』と言われた。
基地からバンバン飛び立った米軍が、枯葉剤を撒き、虐殺を行ったんだ」


沖縄組が、沖縄を覆う圧力のなかではどうしても自分の言いたいことを
はっきり言うことはできない・・・といった様子のなか、
小林先生の発言は、ぐうの根も出ないストレートパンチばかりで、
私は何度もうなづいて
いた。


ベトナム戦争の話は、沖縄が、米国の行ってきた戦争といかに密接に
関わってきてしまったのか、
日本がいかに米国に引き摺られて戦争に加担させられているのか、
ということが話の趣旨だったと思うけれど、これをもし、

『基地があれば戦争になる』

というような単純な合言葉だけで表現してしまうと、

「じゃあ自衛隊の基地を置いたって、戦争になるじゃないか!」

といった薄っぺらい揚げ足とり合戦になってしまうのだろうなと感じた。
やはり、歴史のなかに残されているストーリーを語りながら、
意味を咀嚼させる発言をするということが、非常に大切なんだなと強く思った。


それにしても、沖縄組の惠隆之介って人は、変わってるなあ・・・
頭のなかが支離滅裂というか・・・
登録した言葉しか読みあげられない壊れたお人形というか・・・
なんかもう、「次は何を言い出すんだろ!?」ってワクワクしちゃったよ・・・
泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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