ゴー宣DOJO

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泉美木蘭
2015.3.17 05:20

同級生


昨夜はライジングの原稿を仕上げたあと、
小中学校の同級生3人と再会して食事をした。
卒業式以来だったけれど、みんなまったく変わらない。
いやいや、大人になって、見た目はかなり変化している
はずなのだけど、なにが変わらないって、
みんな、笑顔が子供のころとまったく同じ。
「お久しぶり!」
と言うなり、きゅるきゅるっと時間が巻き戻り、
ぱかーんと記憶の蓋がはじけ飛んだ。

誰が好きだったとか、
実は誰々と女子のなかで権力争いをしていたとか、
あの先生はその後、校長になったらしいとか、
熱血先生の授業でツバがふりかかってきて辛かったとか、
大笑いの思い出ばなしは尽きることなく、
久しぶりに地元の方言ばりばりで話すことができたのも
楽しくてしょうがなかった。

男子2人は、
「俺ら『おぼっちゃまくん』好きやったよな!」「そうそう!」
と盛り上がって、『ゴー宣』も全部読んでいると言っていた。
そこから、
「ブログも、泉美さんが『わしズム』に書いてたのも読んだよ」、
「いつか子供時代の話を小説にして欲しいなあ」
と、言ってくれた。

私は、自分の田舎に向けてはかなり恥ずかしい作品ばかり
書いてるし、私生活もはげしく悪目立ちしているので、
いままで同級生と会うのはちょっとバツ悪いなあという
感覚が心のなかにあったのだけど、
あまりにも自然に応援してもらえて、うれしかった。

地元では、ちょくちょく集まりがあるようで、
フェイスブック上でその写真を眺めていたのだけど、
東京へ出てきて、そのまま暮らしている同級生組は
数少なく、なかなか会うこともなかったので、
機会を作ってくれたO君に感謝だ。

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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