電話ごしの友人が、ひどく暗い声をしている。
聞くと、アパートの賃貸契約で困り事が起きたらしく、
今後、不動産屋とどうやりとりすればよいものか、
「Yahoo!知恵袋」で検索しまくっているうちに、
どんどん自分に不利な情報ばかりが飛び込んできて、
すっかりお先真っ暗、気分が塞いでしまったのだという。
ちょっとちょっとー! やめてー! そんな理由で気分塞ぐのはっ!
「Yahoo!知恵袋」は、どこかの誰かが、
日常の些細な疑問・質問、仕事や恋愛など人間関係の
トラブル解決法などを求めて匿名で質問を書き込み、
それを読んだどこかの誰かが、アドバイスや経験談を
書き込むという掲示板のようなものだ。
まともな質疑応答もあるにはあるが、
特に、女が書き込む恋愛、嫁姑、ママ友問題などは、
私利私欲私怨憎悪、どろどろの感情がぶちまけられており、
相談というより、単なるストレス発散のようなものになっていて、
読んでいて良い気分になったことが一度もない。
「恋人の奥さんが自殺したので晴れて結婚することになったのに、
友人たちが結婚式への参加を断ってくる。どうすればよいか?」
という質問など、女の醜さ、おぞましさがあますところなく
曝け出されていて、身震いした。
「恋人の奥さんが自殺したので晴れて結婚することになったのに、
友人たちが結婚式への参加を断ってくる。どうすればよいか?」
という質問など、女の醜さ、おぞましさがあますところなく
曝け出されていて、身震いした。
質問者だけでなく、回答している人たちも、おかしい。
面と向かっての相談ならこんなこと言えないでしょうと
言いたくなるような言い分や、
本当に困っていそうな人が、ますます苦悩しそうな内容が
書かれていたりもする。
本当に困っていそうな人が、ますます苦悩しそうな内容が
書かれていたりもする。
回答者どうし「お前は知識が足りてない。私の知る範囲では…」
などと勝手に見下しているときもある。
などと勝手に見下しているときもある。
そんな場所だから、自分の不利な状況を検索すれば、
似たような不利な情報や、もっと怖い情報が芋づる式に
釣り上がってしまうのは当たり前……。
その瞬間の気分を良くさせるような、
「信じたいものしか信じない」近視眼状態と同じで、
ネガティブはさらなるネガティブを呼んでしまう。
そもそも、ネット上の顔ナシ相手に相談する人達は、
『ネットにしか相談する相手・話し相手がいない』とか、
『人にはとても言えない本音をぶちまけたい』など、
孤独で閉塞的で、健全とは言えない心理状態にあるのだから、
困り事が起きるたびに、そんなところに頼って、
自分の人間関係やトラブルを解決できるように感じるとか、
少しでも心の安定を求めようとする癖がある時は、
ドラッグをやっているのと同じで、ものすごく危険だと
考えたほうが良いように思う。
まずは、自分を知る生身の人達との会話だと思う。
自分の人間関係やトラブルを解決できるように感じるとか、
少しでも心の安定を求めようとする癖がある時は、
ドラッグをやっているのと同じで、ものすごく危険だと
考えたほうが良いように思う。
まずは、自分を知る生身の人達との会話だと思う。
……む?
ここまで書いて急に思い出した!
離婚したとき、全くなんの関係もないどこかの誰かが、
「Yahoo!知恵袋」に、私と元夫について質問してたことがあった。
「Yahoo!知恵袋」に、私と元夫について質問してたことがあった。
『なぜ2人は離婚したのですか? テレビでは仲良しと
言っていたのにどういうことですか?』
で、どこの誰かもわからない人達が、
ネットにはこう出てるだの、雑誌にはこう書いてあっただの、
いま思えばテレビで見たあの時、表情が硬くて徴候でてただの、
いま思えばテレビで見たあの時、表情が硬くて徴候でてただの、
ほんっとに、もー、会ったこともないのに、まったく好き勝手に
推理しては、懇切丁寧に質問者に回答してあげているのである。
アノネー・・・・。
推理しては、懇切丁寧に質問者に回答してあげているのである。
アノネー・・・・。
どの回答も、まったく事実とは異なり、すごく間違っているのだけど、
世間にはこうもいろいろな見方があるのだなあーーと。
そうよねえ、私だって、三船美佳と高橋ジョージの破局問題に、
何の証拠もない事実無根の理由をあれこれ妄想してますよ。。。
「Yahoo!知恵袋」には、その質疑応答を評価するボタンが
ついているのだけど、
その質問には思わず、『参考になった』というボタンを押した。
その質問には思わず、『参考になった』というボタンを押した。