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泉美木蘭
2015.2.28 08:13

国民国家という擬制って、そういうことだったのか。

先日の生放送では『新戦争論1』を読んでの質問を
小林よしのり先生に直接お聞きしました。

「国民国家」
について詳しく知れたことで、
過去からずーっと中東に対して持っていた、
煮え切らない
イメージまで解決されてしまいました。
『擬制を敷かれる』という状態が、文字面以上には
理解
できずにいて、いまいち想像が働かなかったのです。
これまで、中東の選挙の動向が入ってくるたび、

「リビアのカダフィも、エジプトのムバラクも、
ぐちぐち言われてるのに、なんで選挙するたび
ああも露骨に当選してしまうんだろ・・・
あんなインチキ選挙を堂々と毎回やるなら、
さっさと辞めればいいのに。
なんで中東って、あんなことしてんの?」

と、悶々としていました。
でも、そのような、ねじれ、こじれた状況そのものが、
サイクス・ピコ協定によって生み出された姿であることに
思いが至り、胸にすんなに治まりました。

『無理な国境線に閉じ込められる』という状況も、
「もし、勝手に横に線を引かれて、
中国・北朝鮮・韓国などの一部とともに、
日本の一部が
まとめられ、ひとつの国にされたら、
文化も宗教も食べ物の好みも違うのに、
うわあ、イヤだわああーと思うでしょ?」
というご説明は、本当に想像しやすかったです。
池上彰さんには絶対やれない解説だ・・・。


でも、時間が足りないー絵文字:重要

当日なんとか聞きたかった質問があって、それは、
『恐米ポチ』たちって、そもそもなんでそこまで
異常にアメリカを恐れているの?
それって、どういう感覚??

ということです。
『新戦争論1』に描かれている、アメリカ万歳の言論人の
考え方は、
どう見ても異常で、岡崎久彦の言い草なんか、
「アメリカ人でも、そこまで言うのは遠慮するんちゃう?」
と思えるようなことばかり。
あそこまで持ち上げてすり寄ってくる奴がいたら、
私がアメリカだったら・・・・キモイです。呆れます。

反米的な言葉を一言でも言ったら、殺されるとでも
思っているのか?
まるで恋人にDVされて、言いなりになってしまい、
でも別れる勇気もきっかけも自分で掴めないから、
依存して、何年も殴られながら暮らしてる女みたい。
不思議すぎます。
泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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