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小林よしのり
2018.5.10 02:09メディア

朝日新聞の投稿欄にモテ話がセクハラ話に


今朝の朝日新聞の投稿欄に「セクハラ 訴えづらさ知って」

という文章が載っていて呆れかえった。

 

23歳の頃、宴会後に上司を車で送ったが、車を止めて話を

しようと言われ、手を握られ、口説こうとされたと言うのだ。

それを職場で気まずい思いをしたくないから、訴えることが

できなかったと書いている。

 

これをセクハラと訴える女がいて、しかも法律で罪に問われる

世の中になったら、もう男は誰も女を口説けなくなる。

 

この記事を妻に見せたら、やっぱり呆れて、何をカマトト

ぶってるんだ、そんな経験は山ほどあると笑っていた。

 

イデオロギーと化したセクハラ糾弾原理主義は、東京新聞で

キャバクラはセクハラの温床と糾弾され、朝日新聞で単なる

男の口説きまでセクハラと糾弾されるに至っている。

 

昔は女のモテ自慢だった話が、今じゃセクハラ糾弾の話と

して新聞に載っている。

無茶苦茶ですな。馬鹿馬鹿しいとしか言いようがない。

 

わしの親しい女性たちも、バーで無理やりキスされた過去や、

一回だけやらせてくれと土下座された経験を、わしに語るが、

「セクハラ」なんて無粋な言葉で語るのではなく、「タイミン

グが悪かった」や「あの男だからイヤだった」というモテ話

である。

自立した女にとっては面白おかしく語れる話なのだ。

 

モテる女はそういう経験はいくらでもあるが、似たような

経験を被害者意識でしか語らない女は、何らかの理由で

男に憎悪感情を持ってしまったのだろう。

 

社会にセクハラがないとは決して言わないが、朝日新聞の

投稿記事のように、女の個性によってモテ話がセクハラ話に

180度変わってしまうような、セクハラ糾弾ブームが起こ

っているのは間違いない。

しかし朝日新聞の記者も、よくあんな投稿を載せるもんだ。

記者もどんどん劣化してくるなあ。

 

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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