5月3日。
3種類の集会が開かれた。
1つは護憲派の集会。
主催者発表で6万人が参加したという。
改憲反対署名は、僅かな期間で既に1350万人を超えたとか。
動員力では圧倒的。
しかも、安倍首相の「自衛隊明記」加憲の提案によって、
凋落するかに見えた護憲勢力が再び活性化している
(その意味で、まさに枝野幸男氏が言うように
「安倍首相こそ最大の護憲派」か)。
もう1つは改憲派の集会。
日本会議系には主催者発表で1200人、
老舗の改憲派団体の集会には主催者発表で450人が集まった。
動員力では護憲派には遥かに及ばない。
しかし、政治力では圧倒的。
集会では安倍首相のビデオメッセージも発表された。
それらに比べ、わがゴー宣道場は500人を超える応募者で大喜び。
会場の収容人員はギリギリ400人ほど。
与党の大物政治家などの登壇者はいない。
率直に言って現状、動員力も政治力も見劣りする。
しかし、労働組合や宗教団体などの動員で
参加した人は1人もいない。
全国から自身の見識と判断で、
身銭を切って参加して下さった方々ばかり(親子連れも)。
野党第1党の党首、枝野幸男衆院議員、
野党全体でも稀有の論客、山尾志桜里衆院議員も
ゲストとして参加して下さった。
何より井上達夫氏、伊勢崎賢治氏らを交えた議論の質の高さは、
手前味噌ながら他を凌駕していたはずだ。
そもそも立憲的改憲というコンセプト自体が、
旧来型の護憲vs改憲の対立をアウフヘーベンしたもの。
理念そのものの本質的な優位性は(意外と)決定的に重要だ。
「自主独立」と「平和と民主主義」の為に、
幅広く国民のコンセンサスを得ることが出来るのは、一体どちらか。
天皇陛下のご譲位を可能にする特例法の時も、
政治力で遥かに優(まさ)っていたはずの側が、
それに劣るように見えた側に、はっきりと負けた。
勇気と自信を持って前進したい。
「狙われるモンより狙うモンのほうが強いんじゃ」
(映画「仁義なき戦い」より)。