ゴー宣DOJO

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小林よしのり
2018.4.1 23:24日々の出来事

『おぼっちゃまくん』制作中


ユーミンは64歳、現役で曲作りをしている。

わしと同じ年齢で頑張っているな。

「小説幻冬」の『おぼっちゃまくん』がかなり評判がいい。

みんな、笑える、面白いと言ってくれている。

 

ギャグ漫画は4年が寿命で、過去のギャグ漫画家は神経を

やられてボロボロになって消えていった。

ギャグ漫画の壮絶さは一般人には理解できないものだ。

 

一本をギャグで充たすのに、地獄のような苦しみを味わい、

それでいてページ数が少ないから、原稿料が少ない。

単行本になるのが遅いから、印税も少ない。

ストーリー漫画ならページが多いから原稿料が多い。

すぐ本数が溜まるから、早く単行本になって、印税も

大きい。

ギャグ漫画は何も得することがないのだ。

 

だから今ではほとんどギャグ漫画家という者がいない。

わしのように64歳でもう一度、ギャグ漫画に挑もうと

いう馬鹿なんかいるわけがない。

 

一コマ一コマ、ギャグの連続で、しかも一話完結で

描いていくのは、体力・気力を奪う。

それでもわしは『おぼっちゃまくん』を描くと決意した。

絶対に人を笑わせる。

 

これはお笑い芸人に対する挑戦でもある。

ネタを作らずに、シロウトをからかって笑わせたり、

クソ面白くもない政治評論で恥をかいたり、そういう

ただれた連中に喝を入れてやる!

 

自分に一番厳しくすること!

自分をとことん追い込んで、笑いを追求すること!

それが出来るのは、小林よしのりしかいない。

ここまで豪語するのは、『おぼっちゃまくん』の2話目

を描いていて、自分の才能に心が震えているからだ。

まあ、見てるがいい。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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