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高森明勅
2018.3.7 04:00

北朝鮮の核兵器はどこを狙うか?

北朝鮮が核武装化を進めている。

同国の核兵器はどこを狙うか。

消去法で理性的に考えると、もし北朝鮮が核兵器を使う場合、
わが日本以外にその対象は想定し難い。

その事を、私はこれまで様々な場面で繰り返し語り、
警鐘を鳴らして来た。

これに対し、軍事専門家も、私と殆ど同じ思考経路で、
同じ結論に達しておられる。

私の素人考えもまんざら的外れではなかったようだ。

即ち以下の通り。

北朝鮮が中国や米国やロシアに核攻撃をする可能性は
今のところな
い。
そんなことをすれば一挙に北朝鮮側が叩きつぶされることが
自明だ
からである。
北朝鮮は韓国に対しても核攻撃をしないであろう。
将来、北朝鮮主導で朝鮮半島を統一したいという希望を
金王朝が持つかぎ
り、その合併対象の韓国に核攻撃はできない。
日本に対しても突然に都市攻撃をするようなことはないだろうが…
彼らの核攻撃目標として最も適した国が日本であることは当然である」
(元自衛隊陸上幕僚長、冨澤暉氏)

北朝鮮の核兵器は、実は日本以外に使う相手がいない。

にも拘らず、日本人は余りにも他人事のように考えていないか。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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