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笹幸恵
2018.2.20 13:15

自民党の改憲条文案

自民党の議員による改憲条文案の提出が締め切られた。

代表的なものとして、下記の議員の案が読売新聞に載っていた。

 

(片山さつき案)

3項追加「前項の規定は、自衛のための必要最小限度の
実力を保持することを妨げない」と明記

 

(三宅伸吾案)

3項もしくは「9条の2」を追加「国の平和と安全を維持し、
その存立を全うするために必要な自衛のための組織を置く」と明記

 

(坂本哲志案)

3項追加「我が国の平和と安全、国民の生命、財産を
守るため、必要な自衛の措置をとる内閣総理大臣を
最高指揮官とする自衛隊を保持する」と明記

 

(長尾敬案)

3項追加「前2項の規定は、自衛権の発動を妨げない」と明記

 

(寺田稔案)

9条に手を加えず、内閣の構成などを定めた66条2項に
「内閣は自衛隊を自衛のための実力組織として有することができる」
との文言を追加

 

 

憲法の素人から見ると、もはやこの時点で

何をどう考えたらいいか、わからなくなる。

 

3項追加案は、いろいろ文章は練られているのだろうけど、

いずれも1項2項と合わせて読むと、ちぐはぐ感が否めない。

それなら2項を削除したっていいんじゃないの、と思ってしまう。

2項維持なんて、公明党の理解を得るための形ばかりの「まやかし」
じゃないの。

もしどーーしてもこの中から選ぶとしたら、
シンプルな長尾案が一番マシかしら?

66条追加案はあまりに唐突な感じがするけど、どうなんだろ。

 

しかし最大の問題は、文字をいじくっているだけで、
自衛隊がどう変わるのかがはっきりしないことではないか。
「変わらない」なら、改正の必要がないと言っているのと同じだ。
ついでに言えば、「自衛隊の合憲論争に終止符を打つ」という

安倍首相の大義名分(?)だって、現行憲法下で自衛隊は合憲
(国民投票で否決されても合憲)本人がはっきり
言っている
んだから全く意味をなさないし、

9条1項2項があったところで

政府解釈によって集団的自衛権を行使できるように

なっちゃったわけだし。

それを考えると、やっぱり文言をいじる前に
我が国は本当に「立憲主義国家か?」と

問うことが今なにより一番大事ではないだろうか。

遠回りなようでいて、それが一番近道だし、王道だし、
政治のあるべき姿だろう。

 

次回ゲストの曽我部先生は、こうした自民党の条文案を

どうご覧になるでしょうか?
また山尾議員はどうお考えになるかな?

次回道場、大阪です!
参加申し込み、お忘れなく。



「新世代の憲法論

平成30年3月11日(日)午後2時 から
『大阪研修センター 江坂』 にて開催します。

「大阪研修センター 江坂」
(住所:大阪府吹田市江坂町1-13-41 SRビル江坂)は、
JR新大阪駅から地下鉄御堂筋線で4分、または地下鉄梅田駅より9分、
地下鉄御堂筋線『江坂駅』 から徒歩1分です。
「1番出口」から出て、そのまま北へ直進です。


「大阪研修センター 江坂」のHPにて、場所をよくご確認の上、ご来場下さい絵文字:重要
(HP掲載の、駅から会場までの地図を印刷し、持参されることをオススメします )

詳しくは、 “ こちら ” でどうぞ。

311日(日曜)14から「ゴー宣道場」が
再び大阪で
開催される。

「関西ゴー宣道場」の特別ゲストは京都大学の若き法学者・

曽我部そがべまさひろ教授である。

テーマは「新世代の憲法論だ。

 

曽我部教授は1974年生まれで、フランス憲法との比較研究

の中で改憲論を論じている。

今までの護憲・改憲の考え方とは一線を引く新しい考え方を

持っておられるようだ。

フランスの「憲法裁判所」(憲法院)の研究にも詳しく、

表現の自由の専門家でもあるという。

 

曽我部教授は言う。

憲法だけを議論するのは短絡的で、関連する法令も

含めてパッケージとして議論すべきだ。
憲法9条も、この先の日本の安全保障や国際貢献のあり方を

論じ、必要に応じて9条なり関係法令なりを変える、

という議論をすべきだ」

我が「ゴー宣道場」の「立憲的改憲」理念と通じている。

 

もちろん山尾志桜里議員も登壇する。

 

参加申し込みの締め切りは228日(水曜)!

憲法学者を呼ぶ「ゴー宣道場」は毎月開催だからすぐに

迫ってくるぞ。

 

さあ、憲法典の文字一つにゴリゴリにこだわって、一文字

でも変えたい、一文字も変えさせてなるかと血まなこになる

悪習を超えて、憲法学の新しい風にも、「ゴー宣道場」は

アドバイスを受けたい!

曽我部そがべまさひろ教授の話に胸を高鳴らせよう!


当日、道場の入場料は、お一人様1000円です。


参加ご希望の方は、このweb上の申し込みフォームから申し込み可能です
絵文字:重要絵文字:パソコン

上 ↑ のメニュー「道場参加申し込み」もしくは下 ↓ の申し込みフォームバナー(画像)
クリックして、申し込みページにお進み下さい絵文字:よろしくお願いします
入力必須項目にご記入の上、お申し込み下さい絵文字:重要絵文字:メール

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お申し込み後、記入されたメールアドレス宛に「申し込み確認メール」が届きますので、
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「申し込み確認メール」が届かない場合、当選メールも届かない可能性がありますので、
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申し込み〆切後、当選された方にのみ「当選メール」を送らせて頂きます。

当選された方は、道場当日、
その「当選メール」をプリントアウトの上、会場までご持参下さい。
プリントアウトができない方は、当選メールの受信が確認できるもの
(携帯電話、タブレット等)をお持ちの上、ご来場ください。

 道場参加申し込みフォーム

応募〆切 は 平成30年2/28(水) です。

当選通知の送付は、応募〆切後になりますので、しばらくお待ち下さい絵文字:よろしくお願いします

皆様からの多数のご応募、お待ちしております絵文字:重要絵文字:晴れ


 

笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

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