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小林よしのり
2018.1.20 12:36日々の出来事

小室哲哉の件、創作活動を支えるもの


FLASH」『よしりん辻説法』は「MeToo」運動について

描いているが、これをたった8ページで、超分かりやすく

描くのは相当に難しい。

シナリオ段階で苦しんでいたが、秘書みなぼんに相談して、

アドバイスをもらい、吹っ切れて書くと、あっという間に

シナリオは出来た。

 

これからコンテだが、ここでまた絵とネームの配合で、

苦しむので、今日いっぱいで完成するのは無理だな。

月曜にコンテを担当りか坊に見せることになっているが、

月曜は大雪になるそうだ。

大雪になって積もったら、外出できないかもしれない。

 

小室哲哉は創作に行き詰まり、週刊文春の「不倫狩り」が

引退のきっかけになったと言っているが、週刊文春の罪は

やはり大きすぎる。

 

創作というものは、本当に気力を要するもので、ちょっと

した気がかりや悩みがあっても、不調に陥る。

妻がいつ回復するか分からない病気だったりしたら、

自分の脳の前頭葉に快感物質が流れないようになるから、

創作が行き詰まるのは当然のことだ。

 

自分自身も病気になったり、ただでさえきつい状況を抱え

ているんだから、それを慰めてくれる看護師の女性がいた

方が絶対にいい。

だが、それすら週刊文春が許さないと糾弾するのだから、

もう創作活動自体を断念するしかなくなるだろう。

 

小室哲哉を引退に追い込んだ週刊文春には、相当批判が

集まっているようだが、もっと糾弾するべきだ。

正義づらして「不倫狩り」を嬉々としてやっている連中に

天罰が下るべきである。

直接、忠告してやろうと新谷学編集長に公開討論を要求

していたのに、なんの反応もせずに逃げやがって、

その結末がこのザマだ。

創作の苦しみをわしの身辺で分かってくれて、いろいろ
気づかってくれるのは、妻と秘書の二人だけだ。
二人もいるから、わしはまだ馬力を失わずに苦しみに
立ち向かうことができる。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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