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小林よしのり
2018.1.20 02:21日々の出来事

オウム系と共謀罪、どちらも警戒せよ


オウム裁判が終結したが、オウム系のアレフという

教団は、今でも毎年100人の信者を増やしているらしい。

20代の若者が「ヨガ教室」から騙されて入ってくる

らしいが、彼らにはオウム事件の知識すらない。

麻原彰晃への原点回帰も進んでるようだから、昔と全然

変わらない。

 

オウム系のカルト集団がいるから「共謀罪」が役に立つ
言う奴も出てきそうだが、それを言い出したら日本は

監視社会になる。

むしろ「共謀罪」のために、オウム系の集団の危険性を

公安警察が過大に宣伝している可能性もあると、

疑っておく必要だってある。

来週発売の『新・堕落論』(幻冬舎)を描く動機は、
「共謀罪」だ。
権力と個人の緊張関係を描く作品なだけに、頭の良さ
が必要な作品である。
分かってくれるかどうか、様子を見るしかない。

 

国家のために必要な組織は、「公」のために善きことを

している限りにおいて、敬意を持つが、同時に権力の

手先として何をやらかすか分からないし、組織自体の

存続が目的化して、国民を騙す危険性だってある。

 

権力の側の組織の悪を常に描いているのが『相棒』だ。

このドラマはポリシーがあって見事だ。

 

 

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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