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小林よしのり
2017.12.25 15:49日々の出来事

三浦瑠麗氏に告ぐ


三浦瑠麗は気の毒な人だ。

男尊女卑の従米保守の仲間になって何が楽しいのかね?

リベラルを貫けばいいものを、弱肉強食の政権に靡き、

産経新聞の賞でももらって、櫻井よしこ2世の道を

ひた走り。

 

自衛隊明記のちっぽけな改憲案も真正面から否定できず、

集団的自衛権を守りたくてしょうがないという有り様。

 

アメリカとの同盟が必要とは言っても、「信仰」する

ことも「依存」することも、してはならないということが、

なぜ分からないのか?

 

それは室井佑月氏ら護憲派とも一緒で、憲法典なんかを

「信仰」しても「依存」してもダメなのだ。

 

自衛隊の存在をグレーにしておく方がいいなどと室井氏は

言っていたが、それは立憲主義の破壊であって、国家の

暴力装置(実力組織)をグレーにしておくなんて、そんな

恐ろしいことは絶対にできない!

戦前の軍部の暴走の二の舞になる。

 

憲法典は常にチェックして、変え続けていくしかなく、

権力を縛る機能が薄れてきたら、どんどん変えればいい

だけだ。

 

三浦瑠麗は自分が、システムとして完成してしまった

権威主義の中に取り込まれて、安倍政権の「忖度」を

する批評しかできなくなっていることに気づいていない。

 

三浦より、わしの方が自由だし、わしの方が男尊女卑に

批判的だし、わしの方が女性にも弱者にも優しいし、

わしの方がリベラルである。

そしてわしの方が日本の真の主権回復と、自尊自立を

願う気持ちも大きいのだ。

真の保守はリベラルを包摂するものだ。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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