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小林よしのり
2017.12.24 03:57芸能など

SKE48須田亜香里のアイドル論に感心した


朝食時に、爆笑問題の朝のワイドショーをつけていたら、

SKE須田亜香里が出ていて、突然、恋愛スキャンダルに

ついて語り出した。

 

「週刊誌に撮られただけでクビになる人もいれば、処分を

受けることで活動できる人もいる。表だった処分を受け

ない人もいる。」

 

「処分の基準があいまいになると、内部にいる人も、

ファンの人も不信感を抱かざるを得ないから、

それがダメだ。」

 

「怒っているんですけど、ルールを破ったり、週刊誌に

撮られることで、メディアが取り上げるじゃないですか。

注目度が上がると、AKBグループはどうせみんな恋愛

してるんじゃないかと思われる。」

 

「真面目にやってる人もいるんだということを私は知っ

てほしくて。」と話していた。

 

例によって周囲の者が恋愛することがいけないのかと

一斉に言い出したが、須田は「しちゃダメだって言われ

ている。ルールなんです。」と強調した。

 

さらに太田光が「秋元康は禁止した覚えがないと言ってた。」

と言うと、驚いたことに須田は「それは都合が良すぎる!」

と言い放ったのだ。

 

須田亜香里、すごいな。感心した。

文化人は恋愛至上主義で、「恋愛を禁じることは人権侵害」

であるかのような言論がまかり通っているから、秋元康は

まさに世間に負けて「都合が良すぎる」発言をしているの

だが、須田亜香里のアイドル論は一時的な世間の圧力に

負けない。

 

「アイドルは恋愛禁止」は、現代のように低所得層が増え、

恋愛も結婚もできないという若者が増えれば増えるほど、

輝くルールである。

現在の格差社会で、恋愛は人権だなんて言える者は、

リア充だからに過ぎない。

 

須田亜香里はバレエをやっているから、「ストイック」と

いうものを知っている。

「ストイック」を知らない者は感情のコントロールが

効かないから恋愛するだけである。

来年の総選挙では須田亜香里を1位に推薦したい。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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