憲法は権力者が作るものと決まっているわけではない。
ましてや憲法学者が作るものでもない。
明治時代には全国各地で40以上の私擬憲法が作られた。
民間人が作ってもいいのだ。
だが、明治時代にも結局は、それらの私擬憲法が無視
されて、伊藤博文らが欧州風の一神教を参考にした
帝国憲法を作り、上から国民に与えてしまった。
あの時点では一神教による平等感覚が必要だったので、
やむを得なかったのだろう。
第二次大戦以後は、GHQの24人の若い米軍人たちが、
わずか6日間で作って、日本国民に与えてしまった。
現代では、確かに憲法は法律の専門的知識が必要で、
国際法との兼ね合いもあり、そこいらの庶民で作れる
ようなものでもない。
法律家や憲法学者の手助けも必要だろう。
だが、安倍自民党の改憲案は、民間人である日本会議の
者のアイデアがきっかけである。
とにかく一文字でも「お試し改憲」すればいいという
志の低い安易な加憲案に過ぎない。
山尾志桜里、倉持麟太郎は、学者ではないが法律家であり、
彼らが制作中の改憲案は、基本的に「ゴー宣道場」の理念、
自主防衛、自尊自立、主権回復、そして立憲主義の理念に
合致している。
そして山尾、倉持のリベラルな感覚を取り入れ、現憲法に
一般国民が夢を見ている平和主義を、現実的に完成させる
改憲案だとも言える。
新憲法を「ゴー宣道場」に集う民間人と共に、勉強しな
がら、作りあげていこうという試みである。
民間人が憲法の作成過程に参加できるのだ。
憲法学者はアドバイスしてあげてもいいのではないか?
いや、むしろ我々に憲法学者の力を貸してほしい。
憲法学者と一緒に作ってもいいのではないかと思っている。
日本で始めて、一般国民も参加して、憲法を作り上げる
壮大な試みだ。
これからは憲法学者に声をかけていくつもりだ。